真顔少女の日常日記。3冊目。【ワートリ】

日常の79ページ目。 ページ30

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腕にサーターアンダギー直撃して首里城周りきったあと、時間は押しているが気合いで斎場御嶽まで行くらしい。何かしらの強い意志を感じる。

海が綺麗だからたくさん写真を撮りながら余ったサーターアンダギーを食べる。飽きてきたけど美味しい。明日には体重3キロくらい増えてそうなのがデメリットですね。

小佐野「めっちゃ写真撮るじゃん。そしてカメラがガチな上に上手」

「私サーターアンダギー直撃女藤井ですが、写真にはこだわりがあるのです」

米屋「サーターアンダギー直撃女とかそのまんまな」

三輪「井逆説が成り立ってないぞ」

「バレたか」

米屋はサーターアンダギー直撃女がお気に召したのかゲラゲラ笑っている。笑線が低いのか。

「私斎場御嶽行ったことあるんだぜ」

前家族で行ったのだよ姉がいた頃に。

出水「じゃあ案内とかできんの？」

「うんにゃ。結構前だからきつい」

三輪「恐ろしく使えないな」

「なんだとコラ」

三輪の頭を手でぐりぐりする。うわ髪サラサラじゃんかふざけんな私怨を込めて荒らしてやろ。

三輪「やめろ」

「髪がサラサラなのが悪いのです」

先生「おいそこいちゃいちゃすんなー」

「先生もうこれは髪のサラサラ感、黒髪で女子化させたとき絶対に明らかなまでに女子力において私を上回ってますこれはもう女子ですよっしゃ一息で言い切った」

出水「本当になんなんだよこいつ」

小佐野「そろそろ斎場御嶽着くよー」

「御嶽の中涼しいっぽいからさっさと出てマイナスイオンを感じなければ…若返らなければ…」

先生「おい高校二年生」

「こんちゃす老いぼれ」

先生「おい俺はまだ二十代だぞ」

「まあつまり高校生よりは老けていると」

仁礼「A口が減らないな！」

「だろ？」

仁礼/「いえーい」

出水「もう駐車場についたから降りんぞー」

「へーい」

パーカーを腰に巻き直した。

まだサーターアンダギーの残りの一個があったので咥えてバスを降りる。

「んーんーんんんんふ、んっんん〜」

出水「食べ切れてから喋れよ」

正論。あっやべ喉詰まった。

「んーんんんーん！！！んー！」

小佐野「喉詰まったの？」

首をぶんぶんと縦に振った。やばいもう限界が…

三輪「バカだな」

おいそんなこといいから水よこせシスコン！

仁礼「飲めA！」

ヒカリからジュースが入ったペットボトルを受け取り喉へ流し込む。
うわこのジュースめっちゃ美味い。

「サーターアンダギー許すまじ…」

出水「理不尽だな？」

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