なんの距離？ ページ18
コンコン…
さっきはノックもせずに入ってきたのに
何故か今回はゆっくりと扉から顔を出して
私の様子を伺いながら入ってくるドンヘさん。
DH『ちょっといいかな？』
彼にしては遠慮気味で声も小さい。
私？と自分で指を指すとコクンと頷いた。
キュヒョンの顔を見上げると
フッと笑って頭をポンと叩いた。
KH『ちゃんと待ってるから、行ってきて。』
その言葉に安心して重い腰を上げた。
数秒で着くヒョクがいる部屋。
近付くにつれて鼓動も早くなる。
明日だと思っていたのに今日こんなことに
なってしまって…ヒョクに会う心の準備が
まだ出来ない自分がいた。
でもそんなことをいっている場合じゃなく
この扉の奥には彼がいる。
ヒョクはどんな顔をしてる？
さっきの言い訳でもしてくれるの？
部屋に入ると私の好きな彼の香りと
初めて嗅ぐ甘い匂いが混じって
席に着く頃に不快感が徐々に強まる。
ドンヘさんはコソコソッと部屋を出ていき
すぐにヒョクと二人きりになってしまった。
あまりにも静かすぎる部屋は
違う部屋の人の声が微かにも
聞こえるほどだった。目の前にいる彼。
こんなにも近くにいるのに
ヒョクが遠くに感じて
それは座ってる距離なのか…
それとも…
自分のヒョクへの気持ちの距離なのか…
EH『何から話していいか…』
表情が曇ったヒョクの顔にいい話では
ないのはすぐにわかった。
でもそんなこと今回が初めてではないし
まただ…と少し思ってしまった自分にも驚いた。
『明日でもよかったのに…』
私は強がって嘘をつく。そんなわけない。
どうだったのか…一番知りたいくせに…
こんなときに素直になれない可愛げもない
自分が嫌になる。
EH『いや…その…さっきロラと写真を…
撮られたんだ…その記者に…』
言いにくいのか途切れ途切れの会話。
『多分…ロラの仕業なんだと思うし…
その事で事務所に…』
言わなくてもなんとなくわかった。
ううん…。全部わかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 304人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きゅひょみ(プロフ) - さくさん» さく様♪いつも読んでいただき本当に嬉しいです〜(*≧∀≦*)私もヒョクがいなくなってかなり寂しいです…。さく様がそんな事言ってくださると頑張れます！！更新少し待っててくださいね〜q(^-^q) (2016年2月29日 20時) (
レス) id: 1649b7d5e9 (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - いつも更新楽しみにしています！大好きな小説です！ひょくがいなくなってもこの小説を読むとそこにヒョクがいるようです！！これからも頑張って書いてください！楽しみにしています！ (2016年2月28日 23時) (レス) id: bd1006630a (このIDを非表示/違反報告)
きゅひょみ(プロフ) - ほにょなさん» ほにょな様♪違いますよ〜大丈夫です(^o^)vいつもコメント嬉んですよ〜(⌒‐⌒)更新頑張ります！！ (2016年1月27日 7時) (レス) id: 1649b7d5e9 (このIDを非表示/違反報告)
ほにょな(プロフ) - きゅひょみさん» そうだったんですか！急かせてしまってたならすみませんでした(^-^;ロラ最後の最後にやってくれましたね！キュヒョンと主人公の関係にも気になります(^○^)引き続き更新ふぁいてぃん！ (2016年1月27日 0時) (レス) id: bd4fc553a7 (このIDを非表示/違反報告)
きゅひょみ(プロフ) - ほにょなさん» ほにょな様♪いろいろありまして更新できなかったんです(´д｀|||)これから少しずつ書いていきますね〜いつも読んでくれてありがとうございますぅ〜(^ー^) (2016年1月19日 16時) (レス) id: 1649b7d5e9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きゅひょみ | 作成日時：2015年8月7日 16時
