トライアングル〜kyuhyuk〜＊３＊

知らなかった気持ち ページ40

キュヒョンの真剣な目から視線を

外すことができない。私の激しく動く鼓動が

彼に聞こえてしまうんじゃないか…

だからキュヒョンから早く離れたい…


『キュヒョン？ちょっと待って…
離してもらっても…いい？』


目線を私の腕にやると

しっかり掴んでいる両手に更に力が入る。


KH『ヒョンなんかやめて…僕の所に…
絶対に泣かせたりしないよ…ヌナ…』


再び彼と見つめあった時

私の鞄から携帯がなり始めた。

この着信音は一人しかいない…。

私の表情でわかったのか

鞄を取ろうとした背を向けた私の後ろから

今度は強引に抱きしめて引き寄せた。


『やだ！！キュヒョン！！
早く出ないと、切れちゃう！！ヒョｋ…』


KH『もうヌナの口からヒョンの名前は
聞きたくない！！
ねぇ…僕の気持ち…わからない？』


抱き締める両手が少し震えている。


『キュヒョン…ありがとね…でも…私…』


言わないでとそう両手にキュッと

力が入るのが体で感じた。

まだヒョクとも何も始まっていないし

キュヒョンがそう思ってくれていた事だって

知らなかった…。なのに私は彼に甘えすぎて

きっと知らないうちに

酷い事をしてきたと思うと

申し訳ない気持ちで一杯になった。


『とにかく電話だけさせて…。
じゃないと今回韓国に来た意味が
なくなっちゃう。』


何度も鳴っていた携帯はいつの間にか

鳴りやんでいた。


KH『ならこのままで電話してよ』


仕方がないと思った私は鞄から携帯を

出してヒョクにかけ直してみる。


『もしもし？ごめんね…すぐに
出られなくて…』


ワンコールで出たヒョクにすぐに謝った。


EH『キュヒョンと何かしてたの？』


明らかに不機嫌な感じなのがすぐにわかった。

携帯に耳を付けて聞こうとするキュヒョン


『何もしてな…い…んっ！』


今度は首筋に唇で撫でるように触る。


EH『何？今の…キュヒョン近くにいるの？』


携帯はすぐにキュヒョンに取られて

私はキュヒョンの腕の中で身動きが

取れない状態になってしまった。


KH『ヒョン？大丈夫ですよ。僕がちゃんと
ヌナの事抱き締めて守ってますから。
ヒョンは心配しないでください。』


そう言うと携帯を切ってしまった。


『キュヒョンのバカ！！どうするのよ！！
絶対にヒョク怒ってる！！』


KH『そんなの僕は関係ありませんから。
これからは我慢しないって決めたし』


キュヒョンは右の口角を上げて笑った。

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