【番外編 ２】いつか必ず燃やしてやる【ツイステ】

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「自分の幸せの為に今この物質界で生きる人間の魂を奪うんでしょ？
悪霊化はしていないからまだいいけど、命を奪った瞬間。
お姫様、君は人間に害を及ぼし人から恨まれる悪魔となる」



そうなった場合、この世界にいる悪魔として私は君を罰する必要がある。と素直に伝えた



「罰する…？どうして貴女が！」

「……ずっと思ってたけど、君らは随分と鈍感な悪魔だね。
いや、それともずっと気づいていながらもただ思考がそれを認めたくなかっただけか」



頬杖をつき、一度伏せた視線をまた花嫁へと合わせると花嫁はあからさまにその霊体を震わせた
恐怖から来る、震えだった



「な、な、なに！？なんなの！？貴女は一体何者なの！」

「そいつはお前らゴーストとか、妖精とか、全部ひっくるめた悪魔の王様だよ」

「悪魔の、王……？」

「害がないゴーストはこの世界に多い。
だから私は放置してるけど、害が出たのなら、しかもそれが悪質なものなら支配するものとして放っては置けない。
ゴースト…悪魔としてもう一度死んでもらうよ」



嘘でも、冗談でもない
それを理解したのだろう
だから花嫁は身を守るように自身の腕で体を抱きしめた



「聞く必要はありません。姫様。あなたはなにも悪くない」

「チャビー……」



………やっぱり、あのチャビーとかいうゴースト
あれがこの花嫁ゴーストか悪くなっていく原因だ



「自分が間違ってるって、まだわからないの！？」

「そうだそうだー！」

「間違っていようが、なんだろうが、かまわん。
たとえ世界中を敵に回しても俺は姫様を幸せにしたい。
それこそが俺の未練…俺の、願いだ！！！」

「お前の未練なんぞ私はどうでもいいわ」



しかし、チャビーと言われたゴーストは力を増大させながら巨大化していった



「なっ…なっ……なぁ〜〜！？
太っちょ ゴーストがどんどんでかくなってくんだゾ！？」

「まさか……500年分の未練が具現化しているというのか！？」

「今までのゴーストとは比べ物にならないパワーを感じる……
このままじゃ危険だ。みんな、下がっていてくれ！」

「アンタたち以外は動けないって言ってるでしょ」

「ああ、そうだったね。
ならば……エペルくん。ユウくん。
丸太のように寝ているみんなを転がして食堂の端っこに寄せよう！
マドモアゼル・ユウガオも手伝っておくれ！」


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