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「ほいっ、」
「え、何ですか？」
「がんばってるご褒美。」
今日もいつものように
数学特訓のお昼休み。
そんな私の目の前におかれたのは
先生と色違いの布に包まれたお弁当。
いつものように購買で買った
菓子パンを頬張る直前だった。
「最近、がんばりすぎじゃん？栄養摂らないと、」
「え、でも悪いですって」
「いつから遠慮なんて覚えたの？(笑) ほら、いいからっ」
自分の作るのとついでだからさって
私に気を使わせないように
そんな理由で作ってくれたお弁当。
すでに先生はもぐもぐまたリスのように
自分のお弁当を食べ始めてる。
「食べないの？」
「いえ、いただきます！」
「ん、」
体に良さそうなおかず。
冷凍食品じゃない手作り感のあるお弁当。
だけど先生からのプレゼントは
それだけじゃなくて、
「後さ、これ迷惑じゃなければ。」
「何ですか、これ？」
「弟もいるんだし、ご飯くらい炊けるだろ？」
「えっと、」
「多目に昨日作っちゃったから、おすそわけ。コンビニばっかじゃ良くないよ。」
荷物になるから帰りに持って帰れよ〜って。
タッパーにつめられたいくつかのおかず。
作りすぎたとか…先生。
嘘つくの下手だよ…？
「え、ちょ、何で泣くの？((焦」
「いや、その、嬉しくて…」
いつも味気のなかった私のご飯。
先生のおかげで久しぶりに何だか
心があたたまる感じ。
誰にも弱いところ見せたくなくて、
がんばって強がってたけど、
私だって皆と同じ高校生で、
もう少し人に甘えたいと思うことだってあった。
「よしよし、毎日がんばってるなAは」
「そんなこと、ないです」
「無理すんなよ、あんまり。」
「無理なんか…」
「少しは先生のことだって頼ってよ、な？」
ここ最近で初めて人に見せた涙。
そばにいてくれたのはひむちゃん先生。
「先生、ありがとう。」
「どういたしまして、」
この人は本当に優しい先生だ。
ただの生徒にこんなことまで
してくれるんだから。
「ん、やっぱり美味しい。」
「当たり前、俺が作ったんだもん。」
先生といると、何だかほっとする、そんな感じ。
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ひむゆり(プロフ) - ちゃいさん» わあ、ありがとうございます！ぜひびえぴの学園もの増やしましょ！笑 待ってます＾＾ (2014年11月11日 21時) (
レス) id: 42de0e7c65 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - 僕と君シリーズから読ませていただいているのですが、このお話…めっちゃツボです！キュンとします(*´∀｀*)力山先生読んでたら私も学園モノ書きたくなってきましたwひむちゃん先生マンセー！ (2014年11月11日 2時) (レス) id: abf96abb7e (このIDを非表示/違反報告)
ひむゆり(プロフ) - ステラさん» いい曲ですよね♪ ありがとうございます！ (2014年11月4日 6時) (レス) id: 42de0e7c65 (このIDを非表示/違反報告)
ステラ(プロフ) - 更新頑張ってください！！私もhappybirthday大好きです！ (2014年11月3日 22時) (レス) id: 656c288cd9 (このIDを非表示/違反報告)
ひむゆり(プロフ) - ステラさん» ありがとうございます！^^/ (2014年11月3日 22時) (レス) id: 42de0e7c65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひむゆり | 作成日時：2014年10月29日 19時
