1話 ページ2
Aside
高校一年生の4月中旬の朝
A「いってきまーす」
時間通りに起きて、ちゃんと遅刻しない時間に家を出る。
学校生活にも少し慣れてきた頃。
わたしの家の前を歩く、ちょっと見覚えのある人。
A(....茶髪もふもふ.....)
そう。茶髪もふもふの髪の毛の男の子がわたしの家の前を通ったのだ。
A(なんか見覚えのある制服.....)
！！
A「うちの学校の制服！！」
声が出てしまった......
？「....あ、うん」
真顔で振り返る男の子。
？「あぁ、同じ学校だね」
A「........ていうか、さ、斎藤くん...？」
宏介「え、今気づいたの？笑
俺最初から李宮さんと同じ学校なの知ってたよ」
初めて知った。
中学同じだったけど、3年間同じクラスになることもなく卒業したから話したことなんてなかった。
でも友達が斎藤くんのことが好きって言ってたからモテるんだろうなぁとだけ思ってたけど。
宏介「〜さん？李宮さん？」
A「はっっ」
宏介「大丈夫？
...じゃあ俺行くね」
A「あ、斎藤くん！」
宏介「ん？」
A「学校まで一緒に行っていい...？」
宏介「いいよ
でも俺、朝練あるからちょっと急ぐよ？」
A「大丈夫！！」
・
・
・
沈黙...
うっ、一緒に行こうって言ったのは自分なのに！沈黙がつらい！
宏介「.....」
宏介「李宮さんさ、俺のこと知らなかったでしょ」
A「へ...」
宏介「そりゃそうだよね！
俺たち中学3年間同じクラスにならなかったもんね笑」
A「うん...ごめんね....」
宏介「俺は知ってたよ？」
A「え、なんで！？」
宏介「同じ部活だったやつが李宮さんのこと好きだったから、そいつの話結構聞いてた」
A「ほ､ほう....？」
A「あの、斎藤くんは..」
宏介「宏介」
A「え..？」
宏介「宏介って呼んで
俺もAって呼ぶから」
A「わかった..！」
そのあとLINEを交換して、宏介は部活の朝練に行ってしまった。
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作者名：月姫 | 作成日時：2017年4月8日 16時
