ep5.新しい世界 ページ6
連れて来られたのはビルの最上階奥
長い長い廊下を歩いて行くと
黒く大きな分厚い扉が目の前に現れた。
如何見ても怪しいオーラが漂うその扉を
コンコン と包帯の手がノックする。
どうぞ、と返事が聞こえたのを確認すると
ゆっくりと扉が開いた。
部屋の中に入ると
金髪の幼女と目が合った。
その幼女の周りには赤や青、緑といったフリルのついた可愛らしい洋服が散らばっていた。
エ『丁度良かったわ!これ着てちょうだい!リンタロウが着て着て五月蝿いのっ!』
森『えぇ〜っ!エリスちゃんの為に選んだのにぃぃっ!』
エ『リンタロウキモイ』
森『酷いよエリスちゃん…!でも可愛いから許す☆』
此処は洋服ブランドの会社なのかな…?
エ『そんな事より!ねぇあの子、この間リンタロウが言ってた子じゃないの?』
森『あぁ!そうだったそうだった!太宰君、中也君、ご苦労様。大変だったろう?』
太『偶々建物の外に居てくれたので余計な手間が省けました。』
ちょっと待て
私が此処に連れて来られるのは仕組まれて居たって事…?
一体何が目的なの…?
森『頭の上にハテナがたくさんあるねぇ。君を此処に連れて来させたのは紛れもなくこの私…ポートマフィアの首領だよ。』
ぽーとま…ふぃあ…
ぼーと……まふぃあ…
『ポート…マフィア…?!しかも首領…っ?!』
ニコっと優しく微笑う瞳には、確かに首領としての鋭さを宿してした。
森『君を呼んだ理由は他でもないーーー』
優しく微笑んだまま
ゆっくりと言葉が紡がれる。
森『ポートマフィアに入らないかい?』
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作者名:氷メ零 | 作成日時:2017年7月27日 0時