入隊式�� ページ40
Aside
そしてそんな遊真の0.6秒の横ではまさかの京介がこっちに来てたのだった。
｢やっほー。京介｣
烏丸｢お疲れA。そういやお前、今回オペ指導じゃなかったか？｣
｢諏訪さんと堤さんが上で仕事してるから私も仕事したいってオサノさんに取られた。というか准さんと遥さんが仕組んでた……｣
烏丸｢ふぅん。良かったじゃないか｣
｢良くない｣
そう。良くない。
何故ならば今とても視線を感じてるからだ。
絶対私はそっちに向かない。絶対そっちを見ないからな。気づいてないフリをするからな。
そう誓い、京介と話しながら歩く。
烏丸｢修や遊真と話して行かないのか？｣
｢あー。うん。どうせ今オペモードだし。また今度機会があれ……｣
烏丸｢修｣
木虎｢……！……か！烏丸先輩……！｣
！？
コイツ！！
いつの間にメガネくんの所まで歩いてやがった！？
しかも木虎ちゃんまで居る！
ま、マズイ……。
後ろにはあの人たち、前には後輩……。
挟まれた………………。逃げ場がない………………。
京介｢悪い。バイトが長引いた。どんな感じだ？｣
修｢問題ないです！…………空閑が目立ってますけど…｣
京介｢まぁ目立つだろうな｣
修｢所でそちらの方は……｣
っ！
存在を消してたのにバレた…。
どさくさに紛れて逃げようと思ってたのに!!
木虎｢…あれ？Aさんですよね。普段事務室かラボにいるのに…珍しいですね｣
三雲｢あ、事務の方なんですね｣
｢……うん。そうだね。あ、そういえば嵐山隊は入隊式の説明担当なんだっけ？木虎ちゃん凄いね！お疲れ様｣
木虎｢……い、いえ！これくらい！…でも、ありがとうございます……｣
直ぐ様私はいい子の私に。
大丈夫かな。変なこと言ってないよね…。
木虎｢それで、その、……えっと……｣
三雲｢烏丸先輩とはどのようなご関係で？｣
木虎｢(！！……っ、言ったわね三雲くん！！)｣
｢えっと、……き……烏丸くんとは、その……｣
烏丸｢……………ただのクラスメイト。たまたまそこで会ったから少し話しただけ｣
木虎｢あ、クラスメイト…｣
危ない危ない。
いつもの癖で京介って呼ぶところだった。
メガネくんはともかく、木虎ちゃんにはわたしという存在がバレる訳にはいかないのだ。
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作者名：慧夢 | 作成日時：2023年11月5日 0時
