黒トリガー争奪戦�� ページ17
Aside
日が沈み、夜も更けてきた。いよいよだ。
今回相手にしなきゃなのは太刀川隊、冬島隊、風間隊、そして三輪隊…。
何処もやりずらい人たちばかりだ。
迅『もしもーーし、Aちゃん元気ですかー？』
｢迅…どーしたの？｣
そろそろ狙撃ポイント確認に動こうとした所で迅からの通信が入った。
迅『そろそろ出る頃だろうと思ってさ。……まぁ、今回はあんま思い詰めたりせずに気楽にやってくれれば良いよ。最悪基地にはレイジさん達もいるし』
｢迅のくせに私に気使ってるの？｣
迅『ま、そんなとこかな』
こういう時の迅は本当に良くないと思うんだよね。
いつもはおちゃらけで何考えてんのかよくわかんないくせに。
｢…ばーか｣
そう言い残し一方的に通信を切断した。
そしてそのまま戦闘地点周囲に向かい、狙撃ポイントを無事に確認。そのまま待機すること数分…。
｢来たか｣
確認出来た影は…8。
やっぱり予想通りのメンツね。陽介先輩と古寺の姿が見えないけど、恐らく後から合流するだろう。
うーん、会話してるみたいなんだけど、これ以上近づくとバレるからな…。通信も繋いでると恐らくバレるだろうから予め切っちゃったし……。
こういう時にシロくんのSEあったらなぁ……。
なんて色々考えてるうちに双方戦闘モードに突入した。いよいよ戦闘開始だ…!!
｢さてと。恐らくこの場所でこのまま展開を続ければ射線は通りにくいから厄介な奈良坂さん、当真さんはそうそうに手を出して来な………来るかもしれないな、あの2人なら…って太刀川さんたちが止まった…。恐らく戦況を分断する気か｣
｢……とりあえずまだ待機で良さそうね。迅たちも分断は読んでそうだし、恐らくそれに合わせて動くだろうから、私もそれに合わせてポイントを探すか……。よし。その前に……お、いたいた｣
私は分断が始まる前にあの人の元へと足を運ぶため動き出した。
位置に関しては私のSEを持ってすれば見つけるのなんて容易いもんだ。
｢やっほー、賢｣
佐鳥｢うぉっ！Aじゃん、うぇーい！｣
｢うぇーい｣
と言ってハイタッチをする。
賢とは入隊時期が近く、同い年というのもあり、本部に居た頃は私と賢、そして充と京介の4人でよくつるんでいたものだ。
｢賢。准さんに伝えて欲しいことある。時間も無いから手短に行くね｣
佐鳥｢お？どした？｣
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作者名：慧夢 | 作成日時：2023年11月5日 0時
