せやから言うたやんけ。【赤木路成】

じゅうろく ページ18

赤木side



姫乃が意図的に俺の話を聞いてくれんかった。


こんなの初めてや。



色々注意しすぎたんとちゃうかな…




角名｢赤木さん赤木さん、姫乃さん来るの遅くないですか？｣




赤木｢え…？｣




ふと体育館の時計を見ると6時をとっくに過ぎとる。


確かに、遅すぎやで姫乃……




北｢赤木、姫乃は資料室に課題出しに行ったのやろ？そんだけで2時間近く掛かってるんはちょっと可笑しいんとちゃうか？｣



赤木｢……｣





確かに可笑しいんかもしれん。


けんど、姫乃にあの時『路成は過保護過ぎ』って言われたような気ぃして…




なんて言うたらええんやろ、



ここで気にして資料室行ったら姫乃に怒られる気ぃすんねん…




赤木｢大丈夫やと思うで？先生に捕まっとるだけかもしれんし！｣




北｢ホンマにそう思うんか？｣




赤木｢っ…｣




北｢赤木、1回練習抜けや。そんで頭冷やして冷静になって考えてきぃや｣




赤木｢……おぅ……｣




………信介の言う通り。



大丈夫なんて微塵も思わん。




心配しすぎとか何でも言われてもかまへん。




嫌われたって構わへん！




今から資料室向かうで！！







………それに、姫乃が資料室向かったのは4時25分、資料室まで普通に5分弱は掛かってまう…





って事は──────

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