【刀剣乱舞】グッズが顕現するとか何かのバクですか！？

缶バッチが四十四個 ページ47

今私はとある美術大学に通っている
自分の特技を生かしての進学だ

将来は子供向けの絵本の絵が描きたい


彼は姿を表してくれない。

手掛かりも少なすぎる

あれから
土方歳三美術館にも行った。
神域と言うことで神社も沢山回った。

なんで見つからないんだろう。

偶に思ってしまう。

彼との日々は偽物で

神域なんて幻だったのでは…と

それを嘘だと言ってくれる人は居なくて、
彼を真実と示すのは彼の刀や
残していった羽織ぐらいだ。


今私は人が少ない港にいる。

今日は日曜日、大学は休みだ

鞄にはふた振りの刀
見付かったら不味いんだろうな…

今回で２度目の場所
堀川国広は海に沈んでいるという説があるらしい。
確かめることは不可能だが
海を見ているだけで
心が落ち着く
というのもある。

あれから役人さんとは偶に連絡を取る。
男は解雇されたそうだ。
でも、本丸は変わらずブラックだとか


波の音だけが虚しく聞こえる。
4年間ずっと探しているのに
こんなにも会いたいのに、

意地悪な彼は出てきてくれない。


でもこんな所で
へこたれてなんか居られない。

見つけたらチョップしてやる。

そう思って立ち上がった。

ズルッ


足が滑った。
身は放り投げられるように海の方へ。
あ、やばい

そう思った時にはもう遅い。

私は海に落ちた

恥ずかしながら私は泳げない。
ただひたすらに沈んでいく


いつしか友人が言ってた気がする。
二次元に夢見て死んだら
二次元にトリップ出来ないかな…とか

このまま兼さんに会えることを夢見たら
会えるかな…

沈んで意識が朦朧としている中
こんな下らないことを考える。

考えられても這い上がることは出来なかった。

もう息が苦しい。

私は静かに瞼を閉じた。








会いに行けなくて
ごめんなさい________

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