Lovable memories* (ページ5)

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3ピースページ5

「そうだね、もしかして逃げ道あるかも」

瑞稀「…バカ？」

「はい？」

瑞稀「逃げ道なんてあるわけないじゃん、まずここどこかもわかんないし逃げ道あってもどうにもならないだろ」

全然はなしたこともないひとにバカとか言われてもう既にここにいたくなくなった

涼「……あ、

まぁまぁ！

もしかして逃げ道あるかもしれないよ！」

少し間を開けて、私を庇ってくれた橋本さん
この人は井上さんに比べてめちゃくちゃ優しい

涼「え、な、なに？俺の顔になんかついてる…？」

顔はクラスの男子の誰よりも整っていて、世にいうイケメンだ

あんまりイケメンに興味はないけど

「違うよ

ただ、優しくてかっこいい人だなって」

涼「……っ！

ありがと、う」

優斗「えっ！？え！えっ？？」

高橋さんがえっ、と言うたびに赤く染っていく橋本さんの頬

「顔真っ赤ですけど、大丈夫ですか…？」

優斗「…まじか

はしもっちゃん、がんばっ！」

よく分からない会話を2人でコソコソしあっていて私は首を傾げることしか出来なかった

龍斗「ねぇ、Aさん

この館さ

デカ過ぎない？」

「うん！！凄いよね、お城みたい！」

何故か私の隣にきて話しかけてくれた作間さん

龍斗「ふふっ、お城って…かわいいね

それにしても、高校一年生にしてはちっちゃくない？」

優しい人なのかなとか思った矢先にコンプレックスのことを言われて

「…作間さん嫌いだわ」

龍斗「なんでっ！？」

猪狩さんのほうに移動する
猪狩さんは驚いた顔をしたが優しく微笑んだ

蒼弥「ほら。2人とも何してるの

…あの部屋からかなり長い距離歩いたけど、

ここは、リビング？」

瑞稀「うん、多分そうだね

…ここからはさっきの部屋にしか行けないのか」

見渡すとさっきまで歩いてきていた廊下と繋がる扉以外はたしかに見当たらなかった

きっと、あの部屋にあった扉の数だけ部屋が存在するのだろう

その後も6人で舘内を歩き、寝室や
入浴室、キッチンに個人の部屋

あとは、放送で言ってたゲームをやる場所だろうか

カジノのような部屋も見つけた

「たしかに、生活は出来そうだけど…

寝室とか、なんで分けられてないの？」

瑞稀「誰も君の寝てる姿なんて興味ないから安心して」

この人

本当に失礼な人だな