5本目 ページ6
＊
「で、なんて呼べばいいの？私は高橋さんがしっくり来てるんだけど」
高橋「それはいや！う〜ん…
やっぱ、優斗！」
「えぇ？まぁ良いけど
…優斗」
瑞稀「なんでツンデレっぽくなってるんだよ」
瑞稀はやっぱり私の思ってることが分かるのかもしれない
自分でもツンデレっぽくなってたの分かってた
高橋「Aちゃん、やばあ！
うわっ、瑞稀くん羨ましい！！」
伊藤「おい、高橋
いま授業中、うるせぇ」
い、伊藤くん！
高橋「え、おれだけ？」
まぁ
英語の先生はすごく優しい人だからこんだけ話してても大丈夫だったけど
これが現社とかだったら終わってたな
伊藤に怒られて優斗がさらにうるさく
なる
そんな声出したらさすがに怒られるだろ
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
瑞稀「…怒られたら面白かったのに」
「それな」
高橋「酷くない？ねぇ！！」
ほんとうるせぇな、と呟いた瑞稀はイヤホンを耳に付けなにかを見ている
高橋「2人って幼なじみなんでしょ？
…瑞稀くんのこと、好きだったりする？」
「え？う〜ん
幼なじみとして好きなだけで恋愛感情はないよ
好きな人、出来たことないし」
かっこいい、とか思っても好きになることは無かった
偶然なんだろうけど、
小6でかっこいい、と思って気になってた子はいじめにあって不登校になった
中２では仲のいい、男子がいて
もしかして…と思い始めた頃になぜか転校してしまった
結局、1度も付き合ったり告白されたりしなかったまま
現在、高校1年生になっていた
高橋「へ〜！俺と一緒だ！！
俺も、好きな人いなかった！」
「意外だね、まぁ私はお兄ちゃんと瑞稀がいればいいから！」
高橋「おれも！瑞稀くんとAちゃんがいればいい！」
こいつ3人で幼なじみ感だしてきたな
あって2時間もたってないけど、かなり話せてるし
優斗と喋るのも、結構楽しいかも
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作者名：ひめみや | 作成日時：2018年11月25日 18時
