あなたへの贈り物 (ページ14)

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13本目ページ14

＊

涼side

俺にはかわいい双子の妹がいる

…まぁ、血は繋がってない

中学生の頃

両親が話していたのも聞いてしまったから確実だろう

俺は、その事実を聞いて

ショックも大きかったが

喜びもあった

理由、それは

中学生の頃から少しずつAを兄弟としてすき

ではなく

1人の女の子として好きになっていることに気づいたから、単純にそれだけ

血が繋がってないなら…なんて考たりもしたけどAは何も知らない

結局、おれも両親も

誰も真実を教えないままAは成長していってしまった

どんどん可愛くなっていくAに

いつか変な虫がついてしまはないか

それが心配で仕方なかった

だから
全然できなかった勉強も、同じ高校に入って見守るために全力でやっていまの高校に合格したし

もちろんクラスは離れたけど、できる限り、隠れて監視してた

Aが恋愛にあまり興味が無いため彼氏はできなかったが、

…邪魔なやつがひとり

井上瑞稀

一応俺とも幼なじみだ

瑞稀は幼稚園の頃いじめられていてそれをAが助けたらそれからずっとベッタリ

家も近かったからずっと二人は一緒にいた

邪魔で仕方がない

中学3年でピアスをプレゼントしてきて、つけて欲しいなんて言った

本当はあいつから貰ったやつなんてつけて欲しくなかったけど、ダメなんて言ったら嫌われそうで言えなくて

いいんじゃない？めっちゃかわいくて似合うと思うよ、なんて思ってもない言葉を並べた

瑞稀にその事を言ったことがある

まぁ、殴ったりしてはいけど近いことはしたからあいつはそれがかなりトラウマになっているらしい

少しずつ俺を怖がるようになってきていた

このままAからも離れてってくれないかな、と思っていたがそれはいくら待ってもない

むしろ俺を怖がるような素振りをわざとAに見せるあいつがうざくていままで以上にムカついた