10本目 ページ11
「ただいま〜」
学校を終えて帰ってきた私
今日はあんまり視線とか感じなかった
やっぱり瑞稀が一緒に帰ってくれたおかげかな
母「おかえり〜、あ
そういえば」
そういえば、なんだろう
「え？なんかあった？」
母「いや、あのね〜
今日ポスト見たらあなたあての手紙があったのよ」
「私、宛？」
手紙？なんでだろう
学校の報告とかそういうのかな
まぁ、どうでもいいか、と思って
渡されたものを受け取っただけで中身は見なかった
「課題やってくるね」
それに親の前では見にくいし
変な内容だったら困る
部屋に入ってベットに倒れ込む
「眠い、寝よう」
あ、…でもその前に手紙があったんだ
ハサミで切るのめんどくせ〜っていう思考になってビリッと破く
「……なにこれ」
思わずバサッと手紙を落とした
原因は当然、手紙の内容だ
＊
Aさんへ
あなたを誰よりもずっと愛してる
いつかあなたの1番になりたい
いつでもどこでもあなたを見てる
安心して
あなたを愛する者より
＊
「どういうこと、…？」
意味がわからなかった
いつでもどこでもあなたを見てる？
ストーカー？それとも
学校にいる、同じクラスの人？
だれだ、誰なんだろう
でも、分かったらなにか変わる？
会ったら会ったで殺されたり
なにかされるかもしれない
「…瑞稀なら」
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作者名：ひめみや | 作成日時：2018年11月25日 18時
