バレてはいけない (ページ3)

今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:424 hit

3 ページ3

おしゃべりしてたらあっという間に時間が来て、リコは部活行ってくるわ～、と出ていった。

行ったってもう遅刻なのにな、てかまだ部活してるんだ、まああの子エースだしいいか、なんて考えながら下駄箱で靴を履きかえてサユリと歩き出す。

今だ。今しかない

『あのさサユリ、さっきのリコじゃないんだけどさあ、』

サユリ「んー？なに？」

言ってしまったら。もし断られてしまったら。

気まずくなってしまうだろうか。

でもこんなチャンス、一生に一回、無い確率の方が高いかもしれない

『従兄弟さんに頼んだら、BTSに合わせてもらったりできるのかな…？』

…言ってしまった。

友情と推しを天秤に掛けてしまうような女だったか私は。

なんて言われるだろうか、もうちょっとおちゃらけた感じで言えばよかった、ああ終わった

サユリ「ああ！わたしたち結構仲良いからね～、頼んだらいけるかもよ？お願いしてみるね！」

…え、なにこのアッサリ感。私のさっきまでのドキドキとあの、なんだもう全てを返してくれ。

どっちにしろ、サユリが良い子で本当によかった。あとは良い返事を待つのみ、だね