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私がこの家に来た時に感じた違和感。
あの子のことだから普段掃除をしてないのに今日は掃除を急いでしたのかな
何ヶ月分の雑誌の束に数日分とは考えられないゴミの量
新品当然の掃除機。
全く昔から変わらないんだから
それに冷蔵庫も急いで何かを買ってきて入れたんだろう
あの子の嫌いな食べ物まで入ってたし
あの子はそこまで料理ができないのに材料だけやけに揃っている。
・・・でも待って
もし、ご飯を作ってくれる彼氏がいるのならありえるかもしれない
よし、勇気を振り絞って聞いてみよう
「ねぇ、千歳?」
「なに?」
私の手料理を口いっぱいにほおばって食べる千歳は
すごく可愛い
「彼氏できた?」
そう言うと千歳はむせた。
私は急いでコップを手渡す。
「そ、そんなのいるわけないじゃん!
お姉ちゃん私が引きこもりのこと知ってるでしょ!?
そんなやつに出会いなんてないよ」
私の妹はネット上で活動する絵師。
この子のツイッターと関わった作品はいつもチェックしているが最近知名度が上がってきた。
技術面も大きく成長してる。
やっぱりAtRとの仕事がこんな結果を連れてきてくれたのかなと密かに思っている。
AtR
そらまふ
そらる
久しぶりに会いたいな、彼方。
今私東京にいるよ。
近々会いに行きたい
いつもの文字だけの会話じゃなくて
今度は顔を合わせて
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作者名:寝野好子 x他1人 | 作成日時:2021年12月15日 22時