猫×猫【オリジナル】 (ページ7)

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6、猫と同居で同じ部屋でページ7

いやいやいや、

あんなに私あいつに腹立ってんのに、それ直後に言いますか？

なんて本当に自分が現れそうになるのを抑え、私は笑顔をすることもできず、あからさまにいやな顔をしてしまった。

「あ、いや、いやなのはわかってるのよ？しかも、同じ部屋って言っても、広いし、一応仕切りはあるし…。」

モゴモゴいうおばあちゃん。私はたいしてボンボンと疑問があふれ出る。

「え、なんで急にそんなことに…！？」

私が思わず身を乗り出してそういうと、おばあちゃんはにこっと笑って言った。

「えっとね、広い部屋が一つあるんだけど、そこに仕切りをつけることによって、2つの部屋になるのよね。で、ずっとしきりをつけてたんだけど、壊れちゃって…。だから、広い部屋に少ししきりをつけて、共同部屋でもいいかしらって意味で…」

あまりよくわからないが、とりあえず、狭苦しくはなさそうだ。

まぁ、お世話になる身だし、これ以上文句をいうなんて、図々しいにもほどがある。

「わ、わかりました…。あ、あの、霧矢さん…は、大丈夫なんですか？私はいいんですけど…」

一応気になっていた質問をしておこうと思い、口を開くと、「霧矢は別に大丈夫と言っていたわよ～」といった。

まぁ、それならいいけど…

でも、なんか…

同じ年(しかも高校生)の男子と同居(しかも同じ部屋)って

なんか、やばくない？

…なんてアホな考えをする自分の頭を叩くと、荷物を持って部屋に向かった。

2階への階段を上り、ズラッとドアが左右に3つずつならぶ廊下に出る。

そして一番奥のドアの前に立つと、コンコンとノックしてみる。

「あ、あの…、失礼しま～す」

あんなやりとりをした奴に敬語を使うのも気が引けるが、仕方ない。

これから一緒の部屋に住むというのに、怒りに行動を任せていてはさすがに大人げない。

いや、大人じゃないけど。

過去は過去だ！と思い、気持ちを切り替え、ドアノブをひねると

「…え？」

室内に、上半身に何も着ていなく、いかにもこれからＴシャツを着ますよという雰囲気を出した霧矢君と目が合った。