初恋カクテル

サマー・トライ ０１ ページ7

「…あぁ、悪い、あいにく部活でな…」

「そっか…」

ガックリと肩を落とす。

頼みの綱が一本きれてしまった。

なんの頼みかというと…

今日、学校で

「海に行かない！？」

と、誘われ、

「いいよ」

とはいったものの、ある事を忘れていたのだ。

そう。水着を買っていなかったのだ。

だから、買いに行かなくちゃいけないのだが、さすがに中学生一人で隣町まではいけないということで…

お姉ちゃんを誘ってたってわけだけど…


…ってことで現在に至る。


…じゃあ…他に誰が…


「…どうしよ…」

そう呟いた時

「じゃあ俺が連れてってあげるよ」

「えっ！？」

突然聞こえた言葉に、思わず声が出る。

「…だから、水着が欲しいんでしょ？だから、俺と買いに行こうって」

その声の持ち主は…

「…お兄ちゃん…」










＿＿＿＿＿＿数日後…


本日土曜日。

晴天だ。


…さぁ、買いに行きますか。

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