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ネイバー・ミーティング 01 ページ2

「…始めまして!」


我ながら良い第一声だったと思う。

それほど、大きく、教室と共鳴したほどだった。

別に、緊張もそこまでしなかったし…

いたって、普通の挨拶だった。


眼前には皆私と目が合う風景があった。

目のやり場に困るなんて考えながら隣で私について話す先生の言葉を半ば聞き流しながしていた。


…皆、楽しそうな人だな。

そう思った時

…一人だけ、目が合わない、窓際の席の、男の子がいた。

その子を見た瞬間、心に何かが引っかかった。


…その子の目は


どこまでも冷たく、つまらなそうな目だった。


自分でも、私とは正反対だなぁ、なんて思った。

私は、この世界が楽しい。

勉強、運動ができるわけじゃない。むしろできない。

でも、私は皆の笑顔を壊したくない。

だから、そのためにもできないことは出来るようにならなくてはいけない。

そして、出来るようになるのはとても楽しい。

私は、ただ、人のことを傷つけてはいけない。

そう思って生きていた。

…あることからなのだけれど。





思考がそこまでいったとき、ありがちな紹介の言葉が急にはっきりした意味で耳に入った。



「…席は……赤羽の隣しか空いてないな。

そこに入ってくれ」

そういい、先生がある席を指差す。


…誰だろう?

そう思い、見た先生の指の先の席は___






その瞬間、始めて目があった『さっきの男の子』が冷たい目でこちらを横目で見ていた。










_____どこまでもつまらなさそうに。

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設定タグ:恋愛 , ツンデレ   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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みぃ(プロフ) - 検定の方からきました。今後赤羽君とどうなるか楽しみです! 更新頑張ってください! (2015年5月15日 19時) (レス) id: 7206b13d0b (このIDを非表示/違反報告)
鈴川アイカ(プロフ) - サチ(元妄想小娘)さん» ありがとうございます!がんばって更新させていただきます! (2015年5月14日 20時) (レス) id: eec98498a5 (このIDを非表示/違反報告)
サチ(元妄想小娘)(プロフ) - 久しぶりに読みやすくていい創作小説に出会いました。これからも頑張ってください (2015年5月13日 23時) (レス) id: 5b4d6896d5 (このIDを非表示/違反報告)
鈴川アイカ(プロフ) - 柚さん» ありがとうございます! (2015年5月13日 17時) (レス) id: eec98498a5 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新頑張ってください! (2015年5月12日 21時) (レス) id: 350f155ed3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴川 アイカ | 作成日時:2015年5月11日 22時

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