桃色君に可愛がられるだけの短編集

#19 ページ37

[Aside]




さ「A〜！愛してるよゲームしよ〜」




愛してるよゲーム……？



絶対やだ




さとみくん、真剣なのかからかっているのか分かんないもん




『むり、やだ』



さ「そんな拒否んなって」








スルーしよう






それに何気に私から言ったことなくない！？



やだよ、こんなゲームごときで愛してるって言うの




さ「何も言わないから強制参加なー」





。



。



。







『強制！？』




さ「俺からねー」




そういうとさとみくんは私に近寄ってきて耳元で




さ「愛してるよ」




これ照れたら負けのやつだよね！？





私はなんとか照れないように表情筋に力を入れた





さ「照れない………。」




セーフ



ギリギリだよ




次は私の番か




私はさとみくんの真正面に行き





抱きしめながら







『あ、愛してる……』





さ「ッ………！








めちゃくちゃ可愛い







俺の負けでいいからもう一回言って」






勝ちはしたけど




もう一回！？




『ムリムリムリ！絶対むり！！』





さ「お願い！





あと一回だけでいいから！」





えぇ……





『一回だけね』




さ「マジ！？




やった、ありがと」




めっちゃ笑ってるよ




可愛いかよ




ほんとに成人男性？




すとぷりの最年長がこんなにも可愛いなんて






さ「あ、ちょっと待って。録音しとこ」





んん？




今ちょっと良くない言葉が聞こえましたが？？





さ「いいよ」





『さっ、さとみくん






愛してるよ』






ギュ







『わっ』




急に抱きしめられた





さ「A〜……




可愛い、好き」






さとみくん今日可愛いっていうの多くない？





さ「あ……









今日ころんにご飯誘われてた……」







え？






は？








さ「なんか駅集合って言われたけど









行かなくていいか」








いいの？







そんなんで





ころちゃん絶対寒くない？





さ「メッセージ送っといた」





『あ、そうなんだ……』








その頃、ころちゃんは






こ「は？きっしょ




僕マフラー忘れてくそ寒い中待ってたんだけど」





って言ってたそうです





次の日風邪ひいた



ってメッセージがさとみくんのところに届いた





それを見てさとみくんは笑ってただけ






ちょっところちゃんかわいそう





2021. 2. 13 22:40

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