桃色君に可愛がられるだけの短編集

#9 ページ16

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ(目覚まし音)

『んぅ……』

朝か

あれ？
なんか服ダボッとしてない！？


そんなときはさとみくんを呼ぶんだよ


『さーとーみーくーん』

さ「なに？そんな大声出してどしたの？



……って、えぇ！？」

『おはよ』

さ「え、Aかわいい」

さとみくんがそういって抱きついてきた

さ「かわいいかわいいかわいい」

『さとみくんきもちわるい』

結構辛辣な言葉を浴びせたんだけど一向に離れてくれません

そんなときにはころちゃん呼ぼ

選択間違えてる？


あー……


まあ大丈夫

『あ、もしもしころちゃん？』

こ{もしもし？}

『ちょっとさとみくんの家まで来てくんない？』

こ{えぇ}

『お願い！今度なんか奢るから、さとみくんが』

さ「はぁ！？」

こ{じゃあ行くわ}

『できるかぎり早く来て』

これで大丈夫だろう

さ「A？今度俺が奢ることになってるんだけど」

ここはスルーしとこ


ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

あ、来た

『さとみくん出て？』

さ「おー」

ころちゃん相変わらず早いなぁ

こ「お邪魔しまーす




って、ええ！？」

『あ、来た』

こ「え、かわいいんだけど」

『ねぇww』

なぁんでみんな同じ反応すんの

こ「家にお持ち帰りするわ」

さ「やめろやめろ！Aは俺の！！」

なんか言い合いはじめたんだけど

やっぱなーくんを呼ぶべきだったか


失敗したな


かれこれ二時間経過〜

『そろそろ戻らないかなぁ』

何よりあの二人が二時間以上言い合ってる

うるさいよ


ﾎﾟﾝｯ


『あ、戻った』


さ「A、戻った！？」

『うん』

こ「じゃあ僕、もう帰るわ」


いや、何しに来たの！？

私が呼んだけど！？


さ「Aだ！」

『Aです』


そんなこんなで元に戻ってめでたしめでたし

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