ねぇ、一緒に歌わせて？＜prsk＞

第１９話 ページ21

Aの状態を事細かに彰人が説明すると

杏とこはねは絶句した。

あんなに楽しそうに歌っていたのに

家ではそんなことになっていたなんて…と

ちなみにだが

今はAのところに冬弥がついている

約一時間の間隔で

定時連絡をするように頼んであるが

どうやらまだ

状態はあまりよくないらしい。

一応痛み止めを投与してもらっているのだが

いまだに喋れなく

冬弥のことを認識はできているが

涙目で見つめることしかできない。

彰「三週間も入院となると、練習も満足にできねぇしな…」
杏「仕方ないよ。私達も全力でサポートしよう」
こ「できることなら何でも言って！」

そんなことを話していると

なんとAから連絡がきたのだ。

Aみんな、心配かけて…ごめん
彰人お前、大丈夫なのか?
A大丈夫。まだ話せないけど。
杏なんにせよ良かったよ〜!
A実は、お願いがあってね

彰人たちが次の言葉を待っていると

衝撃的なことが突き付けられた。

A私のことは気にしないで。皆は練習を続けて

こんなことが送られてきたのだ

彰人たちはショックを受けた。

Aが自分たちのことを考えてくれるのは

本当にうれしい。

だが

もうこのユニットは

四人だけじゃない。

五人だからこそできることもある。

そんなことを告げているとき

すぐ近くにいた冬弥も焦っていた。

冬「A…？練習のことは気にしなくていいぞ？」

このように言ったのだが

Aはその気を変える様子はなかった。

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