第５７話＜どらいあいす＞ ページ45
久しぶりに私は夢をみた
その夢の中には一人がいた
……シルバーじゃない
ノックスでもない
『…あなたは、私のブロッドの……』
「久しぶりだね。Aちゃん」
いつものようなぼやけた笑顔を浮かべた
本当に久しぶりだな……
『貴方にもごめんなさい…！色々な迷惑をかけて』
「大丈夫だよ。それに、僕よりも君の方が疲れただろう？」
『…そうなのかな』
私が疲れただなんて言う資格はないんだ
もう…
『でも、貴方だって私の願いを叶えるのに精一杯だったでしょ？』
「あれくらいもう慣れてる。君は小さな頃から大きな負担を抱えていただろう」
『…』
『…貴方は私の一部だからもう知ってると思うけど…、ソフィが…死んだ』
「知ってるさ…もう言わなくていいのに」
ソフィの笑顔が浮かんだ
もう、泣きたいよ
天国では幸せにしてるはず
そう思うしかない
けどそう考えて自分を落ち着かせることはできない
『…あんな良い子が…どうして居なくなるのよ』
『それに、ノックスも…』
「A」
『！』
その時、彼に強く抱き締められた
「…ここは君の夢の中だ。
今は現実なんて忘れて、…僕に、身を委ねて欲しい」
『…う、ん』
彼の懐は、暖かかった
だからもう、何もかもを忘れた
ただ自分にとって都合のいいものだけが頭に残っていた
『…』
今は、
許して
「お姉ちゃん！」
「あるじ！」
身勝手だってことは分かってる
けど、お願い
今だけはあなた達を忘れさせて＿＿＿＿
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どらいあいす(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます！ (2021年3月30日 16時) (
レス) id: fd3434987b (このIDを非表示/違反報告)
月島風香(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます！そろそろ過去も明かす予定なので…お楽しみに！ (2021年3月30日 16時) (レス) id: 61460d43b3 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 続編おめでとうございます！！ (2021年3月30日 16時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月島風香 | 作成日時：2021年3月30日 15時
