眠ってる君に、愛の歌を〜darkmusic〜

第３４話＜どらいあいす＞ ページ22

『…………今まで沢山のものを見てきて
もしも、それの中の一番になれたらなんて馬鹿みたいだね』






ケイト リリア カリム「！」








『でも、それがかなうのであれば






君の一番になりたいな』





落ちこぼれで

泣き虫な私だけど

君は分かってくれるかな？





何で？




歌詞がどんどん浮かんでくる






そして歌詞と一緒に





＿＿＿＿＿皆の顔もどんどん浮かんでくる





カリム「A…記憶戻ってるのか！？」




リリア「……」







ねぇ、泣いていたら

慰めるし









授業中寝ちゃってても

ノートも復習も見てあげるからさ








『…私を一番にしてよ』









ケイト「……A、ちゃん」









ケイト「記憶戻ったの？」









『……』







『＿＿＿＿！』








あ




あれ？









記憶、戻ったのかもしれない





けど嬉しさが全く湧かない









＿＿＿＿＿むしろ








『…っ、』









リリア「A！どうしたんじゃ！」








『……あぁっ、く』









『…ゆ』








カリム「え？」









＿＿＿＿＿＿＿＿ゆる、さない

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