幼馴染67日目 ページ20
「ヒメカも一緒に行くんだゾ！」
と、グリムの一言で私も何故か1年生のお昼休みに混ざることになり、今は中庭に移動中
前を歩きながらこちらをチラチラみているデュースとエース
2人の視線の先には私の隣にピッタリとくっつきながら歩みを進みる監督生
傍から見れば男と女が腕を組んで歩いている姿はカップルに見えるんだろうなぁ…
「前から思ってたけどさ、ヒメカ先輩になつきすぎじゃねぇ？距離感バグってんだけど」
「あ、あぁ。少し距離が近い気がする」
などと言われるが、女同士なので特になんの問題もない。まぁそれを知ってるのはごく1部だけど。
監督生に組まれていた腕を自分からもギュッと組んで更に距離を密着させれば、ギョッとする2人
そんな2人を余所に「ｱｯご褒美」と小さく横から聞こえたが無視
2人の反応が面白くてケラケラ笑っていれば、監督生とは反対側に違和感を感じ影が差した
「よォ楽しそうなことしてんじゃねぇか」
「あ」
いつ来たのか、私の隣にはニヤニヤと嫌な笑みを浮かべているサバナクローの寮長でありクラスメイトであるレオナさんが立っていた
『……レオナさんこんなとこにいんの珍しいっすね』
「昼寝場所に向かってたんだが随分楽しそうだったからなァ
俺も混ぜてくれよ」
ピシ
そんな音を立てて私の体は固まった。
『離れてもらっても…？』
「なんでだ？俺たちは仲のいい
『いや、あの、……はい』
私たち、友達でしたっけ…
そんな疑問が頭に過ぎったが、今はそれどころじゃない。
なぜ今私はレオナさんと肩を組まれているんだ
目的の不明な行動に内心冷や汗ダラダラ。…私の性別知っての行動……性格悪いなぁ
「うっわ……俺逃げていいかな」
「監督生置いて逃げられねぇだろ！」
「ヒメカ先輩が取られる…っ」
『2人とも離して』
ニヤニヤしているレオナさんは力を緩め、反対側から私を引っ張る監督生側に離れることになった
え、なん…
「じゃーな」と言って何をしたかったのかも分からないままレオナさんは去っていった
……とりあえず逃げようとしてたエースくん。ちょっとこっち来ようか？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 569人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふわな - コメント失礼します！更新大変だと思いますが、応援しています！！ (2021年11月14日 12時) (
レス) @page43 id: 7054f2498a (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - 更新ありがとうございます！尊い〜〜〜結婚してくれ〜〜〜〜〜！！！！ (2021年10月28日 10時) (レス) @page37 id: 9ddbd12039 (このIDを非表示/違反報告)
ちた - 修正コメント失礼します。77日目が消えています。 (2021年10月17日 0時) (レス) id: daa16f4a74 (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - 更新ありがとうございます！最高です！ (2021年10月6日 21時) (レス) @page27 id: 9ddbd12039 (このIDを非表示/違反報告)
ラピス(プロフ) - 訂正コメント失礼します。幼馴染60日目のディアソムニアあるあるとありますが、イグニハイドあるあるではないでしょうか？ (2021年8月25日 21時) (レス) id: 2aba3889f7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：沼ってます | 作成日時：2021年7月9日 22時
