【鬼滅の刃】おはぎ食ってる場合じゃない

抜糸と美人と ページ5

「ｱﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ」

しのぶ「少しじっとしていてください。すぐに終わりますから」

「ﾊﾋｨ」




と言われたものの、肩を晒して約１０分。未だに終わらない抜糸
抜糸ってこんな痛いの？ねぇ誰か。抜糸ってこんな痛いんですか！？(必死)

今すぐにでもこの痛みから逃げ出したい。しかし今逃げ出せば、後が怖い。私にそんな勇気はない




しのぶ「はい終わりましたよ。よく頑張りましたね〜」

「ありがとうございﾏｼﾀｧ…」

しのぶ「薬を処方しておきますので“必ず”塗ってくださいね」

「はい」

しのぶ「次からは怪我したらちゃんと受診してください」

「はい…」

しのぶ「いいですね？」

「はい……」



こ、こわ〜

鼻先がつきそうなくらい近づけられた顔。
美人すぎて目に毒、眼球溶けそう


胡蝶さんが目茶苦茶圧をかけてくるのは、今回のように私はよく任務で怪我を負っても自己流で処置して悪化させるから。

なんの知識もなく傷を洗って布を当てて包帯を巻いてるだけだから悪化するんです、て怒られた。ごもっともすぎて何も言えない



(あ……そういえば柱稽古って)



ふと昨日村田が言っていたことを思い出す

この人柱なのに私(患者)の相手なんてしてていいのか




しのぶ「……なにか？」

「え、あ、や……胡蝶さんは柱稽古に参加しないのかなぁ、て」



見すぎた…美人は見るだけで時間をも忘れられるらしい



しのぶ「私は柱稽古には参加しませんよ」

「え゛」

しのぶ「あら？知りませんでした？」

「はい…まず、柱稽古のこと自体昨日同期から聞いて知りましたし」

しのぶ「それはそれは……お気の毒に」




やっぱり忘れられてたってことなんですかね

悲しい



「なので明日から」

しのぶ「駄目です」

「え」

しのぶ「まだ駄目ですよぉ。傷、どれだけ酷いと思ってるんですか」

「いや、でも抜糸したし……」

しのぶ「まだ背中が縫合中です」

「」



まさかのドクターストップ。
こんなことってあるか




しのぶ「１ヶ月後に抜糸です。今は任務もないので絶対安静ですからね」

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