【鬼滅の刃】おはぎ食ってる場合じゃない

急に路線が変わると困る ページ25

「おはようございます」

実弥(仮)「…」

「今日の稽古は何やるんですか？また昨日と同じですか？それとも別の？」

実弥(仮)「…なんでテメェがここにいる」

「やだなぁそんなおっかない顔しなくても」

実弥(仮)「いい加減にしねぇとぶち殺すぞォ」


1人でペラペラと喋っていれば
ビキビキと彼の額に青筋が浮かびあがった



(もうこのくらいじゃ動じないぜ)


2日で慣れた


……



稽古前、無礼を承知で再び実弥(仮)の部屋にお邪魔した。
私の顔見た途端襖閉められそうになったけど全力で抵抗して今に至る。
イラつかれるのも無理はない(自覚あり)

どうせ私は今日ここからでていかなけりゃいけないんだから、やりたいことをやらせてもらう




実弥(？)「聞いてねぇのか？テメェは稽古終了だァ良かったな」

「ははは。らしいですね」

実弥(仮)「わかってんならさっさと出て行け」




しっし、と手で追い払われるも咄嗟に彼の襟首を掴んだ
ぐえっと苦しげな超えが聞こえたがこの際気にせず話を続ける

ここまで言われて、私の中でも結構限界が来てる。ハッキリしないのは勿論、元から私はそんなに穏やかではないのだ


「……私はっあんたに会うためにこの稽古に参加したの。
言わなくても気づいてくれると思ったのに」

実弥(仮)「しつけぇ」


バシッ、と音を立てて襟首を掴んでいた手を振り払われる
気持ちが高ぶって敬語が外れてしまったが、この際どうでもいい

しかし、次の言葉で展開がかわる


実弥(仮)「俺には妹も弟もいねぇッ」

「……




は？」



(私名前どころか兄弟だってこと言ったっけ…)


胡蝶さんも音柱も誰にも言ってないって言ってたし。

てことは…気づいてるよな(確信)



「やっぱ気づいて」

実弥「ﾊｯ… 」

「…」




本人も数秒して自分の失態に気づいたのか少し固まったあと、何かボソボソと喋っている

え？なに、聞こえないんですけど



実弥(仮)「アイツは死んだ…都合のいい幻はもう十分だァ」



小さな声で、まるで自分に言い聞かせるような口ぶりに疑問が浮かぶ
ちょっと話が噛み合ってない…？



「さ…」

実弥「もう十分だァ！失せろ！！」

「ッ！」




突然ブチ切れられ部屋を追い出された


(なに、今の…)


怒鳴った時に見えた顔は泣きそうで、苦しそうでこっちまで辛くなりそうな表情
あの顔をさせたのは…私？なのか
私が、悲しませてしまったのだろうか



(アイツは死んだ、てアイツって私か？)



…まじか

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