四人の麗人と私 ページ12
宇随「よぉし、午後の稽古始めんぞ!集まれ野郎共!!まずは走り込みだぁ!」
午後の訓練開始。
食べて一休みしたとはいえ、既に午前の走り込みで皆バテバテ。
開始30分もしないうちに先頭集団は私のみとなってしまった。もはや集団ではない
(私は全集中常中ができるからまだ走っていられるけど、やっぱできるのとできないのじゃ差が出るなぁ…)
チラリ、と後ろを確認してみてもやはりついて来ているのは1人もいない
これはこれで寂しい。
××
四日目
宇随「おい、そこのお前!」
「…」
宇随「お前だよお前!女のお前だ!」
「え、?私…?」
お前お前、と誰か呼ばれてんぞ何したんだよ。とまさか呼ばれているのが自分だとは思わず気にせず走り込みの準備をしていた最中、肩を叩かれようやく気が付いた。
四日目にして初めて真正面から見た元音柱の顔面はやはり綺麗だった。
宇随「お前どんだけ気づかないんだよ」
「すみません。まさか自分だとは思わず…」
宇随「…まぁ別にいいけど。お前が不死川ヒメカで合ってるか?」
「合って、ます」
身長が高く綺麗な顔面を持つ元音柱に見下ろされ、若干萎縮。
元柱が私にわざわざ話しかけてくるなんて…何かしたか?しかも名前まで知られているなんて
(まさか、初日のあれか…?)
ふと頭に過るのは、初日の昼休憩に起きた須磨さんの胸に埋まったこと。俺の女房に何しとくれとんだコラ、的な。
いや、あれは不可抗力なんです。と必死に言い訳を頭の中で呟く
宇随「?、どうしたんだ」
「…いえ」
宇随「まぁ、いい。突然だが、お前は明日から次の柱に行っていいぞ」
「…え」
宇随「初日から見ていたが、あれだけ体力ありゃ合格だ。てことでお疲れさん」
ぽんぽん、と肩を叩かれ彼の巨体の後ろからにょきっと三人の美女が生えた。
生えた。
須磨「ヒメカちゃん、もう行っちゃうんですか〜!?」
真っ先に私の元へと飛んできた須磨さんは、例のごとく私の顔を自身の胸に埋め頬擦りを始めた。
やめてくれ。旦那の前でやられると流石にヒヤヒヤするものがある
宇随「こりゃまた随分懐いたな」
雛鶴「ふふ、なんだか妹ができたみたいで可愛いんですよ」
うぇ〜ん!と意地でも私から離れようとしない須磨さんをどうにかひっぺはがそうとするまきをさん、それを微笑ましそうに見ている雛鶴さんと元音柱
(…とりあえず
旦那の心が広くて良かった)
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かりん - なー@鉛筆さん» めっちゃわかります!himeka8170様、更新応援してます! (2020年8月29日 9時) (レス) id: c30d21e2cb (このIDを非表示/違反報告)
himeka8170(プロフ) - ふぐ太さん» コメントありがとうございます!最近迷子になりつつあり更新スピードナメクジになりつつありますが、無事完結出来るよう頑張ります! (2020年8月8日 20時) (レス) id: 995afcfe76 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐ太 - …!!題名でびびっときて、読んでみれば…………………神作じゃないっすか(昇天)。応援してます!更新頑張って下さい!!! (2020年8月8日 16時) (レス) id: 0b66878cc1 (このIDを非表示/違反報告)
himeka8170(プロフ) - なー@鉛筆さん» うぉぉありがとうございます!まだかまぼことか主要キャラと絡ませてないんですけど絡ませていこうと思います!モチベになりました! (2020年7月14日 21時) (レス) id: 55697dfc25 (このIDを非表示/違反報告)
なー@鉛筆(プロフ) - すみません、題名に釣られ来てみたらあらまぁ、なんでしょうこの私好みの作品は(白目)同期が村田さんってことは炭治郎にとっては夢主ちゃんは先輩...?とても面白すぎました、有難うございます(?)更新楽しみに待っております。頑張ってくださいね!! (2020年7月11日 21時) (レス) id: 0ed445bc17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沼ってます | 作成日時:2020年6月1日 12時