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「…どこまで知ってる」
そう言ったトラファルガー・ローの声は怒気を含んでおり、地を這うような低い声だった
この反応を見て悟った。
ロシナンテ中佐を殺したのはトラファルガー・ローじゃない。そして何かを知っているということもわかった。
なんでかと言われれば説明できないけど、絶対そう
ただの勘だけど
ベポを離してあげ、両手を上げれば敵意がないと分かったからか船員に臨戦態勢を解くようトラファルガー・ローが指示を出した
「話がある」
「え！？キャプテン！？相手は海兵ですよ！！」
『"あー大丈夫。私海兵辞めたから今はただの旅人"』
「「はぁ！？」」
「え！？そうだったの？！」
『うん』
ということで、船員たちは納得していないようだが船長の指示で渋々武器をしまい始めた
さて、どこで話し合いをするのか。やはり一度どこかの島に上陸して…と考えていれば、再び辺りが青色に
「"シャンブルズ"」
『え』
あれベポは？
隣にいたはずのベポが消え、代わりに白くもモフモフでもない男が立っていた
これは予想外
『あー…いらっしゃいませ？お宅の船員さん達混乱してるけどいいの？』
「構わねぇ。聞きてぇことは山ほどある。アイツらがいると落ち着いて話も出来ねぇだろ」
『なるほど』
ベポに巻いてあるバスタオルは後で回収しよう
無遠慮にも置いてあった木箱に腰を下ろしたトラファルガー・ローにロシナンテ中佐の写真を見せ、お互いの認識に誤差がないかを確認
やはり同一人物だったので、お互いが知る情報を話していけば段々と繋がって行くあの日の出来事
ちなみにロシナンテ中佐はコラソン、コラさんと呼ばれていたようで話の流れ的に私もコラさんと呼ぶようにした
『じゃあコラさんはドンキホーテ・ドフラミンゴに…』
粗方どちらのロシ…コラさんの話を言い終わった頃には私の涙腺は崩壊。目からボロボロと涙が溢れて止まらず、トラファルガー・ローがいることも気にせず鼻を噛む
「おい」
『ズッ…いい人すぎて無理、あれが最期なんて認めたくない』
「おい！人の上着で鼻を噛むな！」
コラさんとともに子供時代を過ごしたというトラファルガー・ローが羨ましくもあり、可哀想だと思った
同時に、ドンキホーテ・ドフラミンゴに窓から放り出されたときを思い出しあの時の不快感の正体がわかった気がした
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よもぎ杏(プロフ) - ヒメかちゃんが可愛くて話も読んでて、元気になれます！更新ゆっくり待ってます。 (2022年11月5日 10時) (
レス) id: 3c2e0a45eb (このIDを非表示/違反報告)
濠 - とっても面白いので更新頑張ってください！！ (2022年9月14日 19時) (レス) @page33 id: 921f0987d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沼ってます | 作成日時：2022年8月21日 15時
