36 ページ36
・
ガープ中将の愛の拳により海の方へとぶっ飛ばされ、その勢いのまま用意していた小舟に乗船
先程いた場所からは同僚たちや中将、元師がこちらを覗きこんでいた
「何やってんですか！俺たちまだまともにお別れの言葉も言ってないのに！」
「すまん！手が滑った！」
「ヒメか大佐ー！いつでも遊びに来てくださいねー！！」
「お土産待ってまーす！」
「今度いつ頃来るんですかー？」
『私旅行に行くわけじゃないんだけど？』
なんとも締まらん別れになってしまったが、この流れで出発しよう
最後まで何も言わなかった元師と目が合い、また感謝を叫べば、途端に涙と鼻水を流し始めた
「ちゃんと飯を食うんだぞ！！朝晩は冷えるからちゃんと暖かくして、これを持っていけ！……たまには顔を見せに来なさい！」
『う、おとと…』
上から投げられたデカめのリュックを慌てて受け取る
ずっしりとした重みに思わずよろけたが、なんとか立て直し中を覗けば主に食料……
おかきと煎餅おおいな、あと手紙…？が入っていた
手紙は後で読むように、と上から言われたのでリュックに戻した
『じゃ、行ってきます』
「もうちょっと別れを惜しまんか！」
「ガープ中将！鼻水を飛ばさないでください！」
「お土産まってま〜す」
『誰ださっきからお土産のことしか言ってないやつ！』
しばらく戻らんわ！
船を発進させ、なんだかんだで手を振りながら遠ざかっていけばガープ中将が身を乗り出し始めたので、部下達がそれを止めていた
本当今更だけどいい職場だったとだんだん小さくなっていく本部を眺めながら、一人しんみりする
悔いはないといば嘘になるけど、でも今やらなかったら後悔してた。だからこれでいいはずなんだ
余計なことを考えないように何かしようと先程元師からもらった手紙を開いた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 781人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
よもぎ杏(プロフ) - ヒメかちゃんが可愛くて話も読んでて、元気になれます！更新ゆっくり待ってます。 (2022年11月5日 10時) (
レス) id: 3c2e0a45eb (このIDを非表示/違反報告)
濠 - とっても面白いので更新頑張ってください！！ (2022年9月14日 19時) (レス) @page33 id: 921f0987d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：沼ってます | 作成日時：2022年8月21日 15時
