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キッドの攻撃をいなす、避ける、いなす
攻撃をしてこないからかユースタス・キッドは怒ったのか避ける余地を与えぬ、そしていなすにはあまりにも正面すぎる攻撃を仕掛けてきた
まずい
そう思った時、茂みからカサッと音と気配を感じ両者其方に意識を取られピタリ、と寸前の所で攻撃が止まった
「こ、子供ｫ？！」
「…」
ポカン、としている子供
その穢れを知らない眼差しに見つめられ私もユースタス・キッドも思わずぐっと息を飲んだ
だ、だめだ。こんな血なまぐさい現場をこんな純粋無垢な子供に見せてはいけない
しかし彼らは引いてくれるだろうか
そんな私の心配も杞憂となりユースタス・キッドは戦闘体制を解き、仲間に「行くぞ」と声をかけ立ち去ろうとする
「いいのかキャプテン、決着着いてねぇぞ！？」
「うるせぇ、ガキにんなもん見せらんねぇだろ」
(優しいかよ…っ！)
思わず口元を抑えて感動で泣いた
だってこの
「海兵テメェさっさとガキを……何泣いてんだテメェ！ナメてんのか！？」
『私ギャッブに弱くて…すみません』
「はぁ！？」
まだ何か言いたげなユースタス・キッド達だが遠くの方で「ヒメカ大佐ー！」と私を呼ぶ海兵の声がしたためキャプテン以外は去っていった
なんで残った？見つかると色々面倒だからさっさと行って欲しいんだけど
あ、子供にお菓子？……おいおいまた涙が出てきちゃうだろって。口止め料？なんで棒付きキャンディ常備してんの？可愛いかよ
この人たちなんで悪名高いなんて言われてんだろほんと
「お前、変ていわれねェか」
『言われないです』
「嘘つけ！海賊見つけてほいほい逃がす海兵が変じゃないわけねェだろ！」
『聞いたくせに怒るのなんなんですか？』
「ﾁｯ…いつか決着つけるからな」
今日のところは見逃してやる！と捨て台詞をはいて去って行った
まるで私が劣勢みたいな言い方じゃないか！いや、間違ってはないけど、なんかやだ
「あ、いた！」
『あ』
「大佐、本部より連絡あり愛犬は見つかったとの事です！」
『あれ？私の無線何も連絡入ってこなかったけど……電源切れてるわ』
「……。大佐！いつもあれほど確認してくださいねと………誰ですかその子」
『迷子』
結局迷子を送り届けるのに時間がかかり帰るのも遅くなった
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よもぎ杏(プロフ) - ヒメかちゃんが可愛くて話も読んでて、元気になれます！更新ゆっくり待ってます。 (2022年11月5日 10時) (
レス) id: 3c2e0a45eb (このIDを非表示/違反報告)
濠 - とっても面白いので更新頑張ってください！！ (2022年9月14日 19時) (レス) @page33 id: 921f0987d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沼ってます | 作成日時：2022年8月21日 15時
