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結局恥を忍んで部下たちの前でおじいちゃん呼びをしたのに立ち去る際駄々をこねられ、元師のいる執務室に着くのに少々時間がかかってしまった
急いで来たからか少々息が荒いが今は気にせずドアをノックし、声が帰ってきた瞬間に開けた
『失礼します』
「…うむ」
中には元師以外誰もいなくて、正面の机に腕を組んで神妙な面持ちをしている
……え、今から
私まだ何を聞くとかって言ってないはずなんだけど、やはり元師にまでなると何となく察してしまうのだろうか
「そこに座りなさい」
指定されたのはよく大将たちが座っている高級そうなソファ
え、座っていいんですか…？
思わず自分がそこに座るのかと思うと躊躇してしまう。見れば分かる、高いやつ
『し、失礼します』
「うむ」
あ、元師もそこに座るのね
正面のソファに座った元師に思わず拍子抜けたが、時間は有限。早く目的を果たしてしまおう
『あの話なのです、ガッ！？げ、元師、何故泣いてるんです？』
「ぐぅッ…すまん、やはり大事な娘を嫁にやるなど私には…っ」
『よ、嫁！？』
なんの事？私政略結婚でもさせられんの？
まず言っておくと私は元師の娘じゃない
いい大人が、しかも海軍トップが泣く姿をまさかこの目で見ると思わなかった。なんなら見たくなかったが、元師が落ち着くのを待ちハンカチを差し出した
「ズビッ……すまんな」
落ち着いた元師曰く、朝私が改まって今日の予定を聞いたことからもしや結婚報告では？と早とちりして1人泣いていたらしい
なんと人騒がせな。….この海軍という組織の1部の人間はどうにも部下が自分の娘や孫に見えてきてしまうようだ
海軍まじでもうちょっと労働基準法見直した方がいいんじゃなかろうか
「では、改めて話を聞こう」
『はい。……この
「ふむ、どれどれ」
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よもぎ杏(プロフ) - ヒメかちゃんが可愛くて話も読んでて、元気になれます！更新ゆっくり待ってます。 (2022年11月5日 10時) (
レス) id: 3c2e0a45eb (このIDを非表示/違反報告)
濠 - とっても面白いので更新頑張ってください！！ (2022年9月14日 19時) (レス) @page33 id: 921f0987d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沼ってます | 作成日時：2022年8月21日 15時
