3 ページ3
・
たしぎさんと別れ出航してから数時間、海賊がいると通報が入った島に到着
私たちが船を止めた辺りに海賊の船は見当たらず、とりあえず降りて捜索するよう指示を出す
何名か船の上に残し、私も船を降りて偵察を開始
...うーん、迷った。
街の方へ聞き込みをしに行った海兵たちとは逆に1人で森に入ったのがいけなかったのか見事に迷った。
戻ろうにも獣道すらなく、いつの間にか私は道を外れていたらしい
なぜ気づかなかったのか不思議で仕方ない
そして一応大佐という立場上迷子なんて部下に示しがつかない
(立ち止まってても意味ないし、島なら終わりがあるはず)
とりあえず海に出れば泳いでどうにかなるしな、と足を止めることなく歩き進めていれば何かがいる事に気づいた
(なんでこんなところに子供が...)
森の中で蹲って動かない子供に近寄っていけば、その隣に毛玉を発見。
毛玉というか...タヌキ？
ペットかな、と思って見ていれば二足歩行してるし、絆創膏を貼ったりなど手当てをしているので一般的なペットとは違うらしい
不思議な光景すぎて、じっと見ていれば徐にそのタヌキ(？)と目が合ったかと思えば、目玉が飛び出るほど驚かれた
「か、カカかか海軍ンンンンん！？」
『タヌキが喋った！？』
「俺はタヌキじゃねェ！トナカイだ！！」
間髪入れずに怒られた
逃げようにも蹲って動けない子供を放っていけないのか、逃げずにめちゃくちゃ焦っているトナカイに笑顔で近づいていく
そんな怖がらなくてもいいのに
『君、歩けないの？』
「あ、うぁ...」
しゃがんで子供と目を合わせればすごい怯えられた
「お、お前俺を捕まえないのかっ？」
『え、なんで動物捕まえるの？保護して欲しいなら全然するけど...ただ喋るトナカイってなると研究者たちが黙ってないっていうか、』
報告書がめんどくさいっていうか…ね？
手当をしたが恐怖からか動けない子供に優しく声をかけながら持ち上げ、詳しい経緯をトナカイから聞く
ここに来た海賊が街を襲っており、攫われそうなってこの森にこの子と逃げ込んで来たのだとか
そしてその海賊の名前と通報にあった海賊の名前が一致したことにより、部下へと無線をいれる
『さ、行こうか』
「お、俺はいかねぇぞ！誰が海軍なんかに、着いてくか！」
『え、道案内したくれないの！？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 781人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
よもぎ杏(プロフ) - ヒメかちゃんが可愛くて話も読んでて、元気になれます！更新ゆっくり待ってます。 (2022年11月5日 10時) (
レス) id: 3c2e0a45eb (このIDを非表示/違反報告)
濠 - とっても面白いので更新頑張ってください！！ (2022年9月14日 19時) (レス) @page33 id: 921f0987d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：沼ってます | 作成日時：2022年8月21日 15時
