1（長いので飛ばしても大丈夫だと思います） ページ1
・
・一度目の命の危機は、体が弱かった母のために薬を買いに出た際に海賊に誘拐された時
船に乗せられ海のど真ん中でもうダメかと悟っていれば、突然何者かによって乗っていた海賊船が襲撃され火事が起きた
瞬く間に燃え広がる炎、文字通り縛られ手も足も出ない私に焼死か溺死という最悪な二択が迫る
大した人生も生きていない子供に理不尽すぎる状況。
一体私が何かしたってんだ？子供の悪戯なんて悪事の一つにもならないと思うのだが、…私の人生もう終わり？
不幸に続き不幸に襲われた不運すぎる自分が哀れすぎる。
海賊も海賊で攫ったのなら最後まで攫えよ、せめて外に連れて行け
悪態をついていれば既に狭いこの部屋には煙が充満し喉がひりつく
「おい、残党はもういないかーそろそろ撤収するぞ」
という海賊ではない声(後に海軍だったと知った)
え、ちょ、いるよ！ここにか弱き子供が取り残されてますよー！！という心の声
煙のダメージで声を出そうとすれば咳き込むことしかできず虚しくも届くことはなく、海軍はまともに船内を捜索せずまさかの出港
燃える船に取り残され、シン...と静まった船内。
最後の頼みの綱もなくなりいよいよ後は死を待つばかり
もう駄目か、と目を閉じかけた時、船に乗りそびれ置いていかれたという金髪で目つきの悪い背の高いドジな海軍に発見され迎えの船で救助された
・二度目の命の危機は、数年後本を借りに行く道中また海賊に攫われた時
内心またかよ...と自分の不運を恨みながら手足を縛られ謎の取引現場で恐怖に怯え何かの果物のようなものと一緒に交換されそうになった
それも果物と交換ではなく、メインは果物で私はおまけらしい。
ちょ、おまけとか酷すぎやしないかと一言物申したかったが、その先には死の結末しか見えず唇を噛み締めたのだが態度が気に食わないという理由で銃口が向けられた。
理不尽すぎて泣いた。こんな子供に価値なんてないってか！
一体私の我慢は何だったというのか。この世は悲しみに満ちている
本当にもう駄目だ、と目をギュッと瞑った瞬間音と灯りが消え派手なメイクをした大柄な男が乱入し、果物と一緒に外へ脱出し、手足の縄を切ってもらえ海軍がいるからそこへ走れと言われ生きることに必死だった私は無我夢中走りなんとか命を救われた
メイクも格好も違かったけど私にはわかる。
助けてくれたのは同じ人だ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 781人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
よもぎ杏(プロフ) - ヒメかちゃんが可愛くて話も読んでて、元気になれます！更新ゆっくり待ってます。 (2022年11月5日 10時) (
レス) id: 3c2e0a45eb (このIDを非表示/違反報告)
濠 - とっても面白いので更新頑張ってください！！ (2022年9月14日 19時) (レス) @page33 id: 921f0987d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：沼ってます | 作成日時：2022年8月21日 15時
