163 side 永瀬 ページ13
あいつは、後ろにおるあいつは
今どんな顔をして歩いてるんやろ。
そう思ってた時
｢永瀬っ、あぶないっ！！！！！｣
愛しいあいつの声に振り向けば、俺に向かって必死な顔して走ってる。
何してんねん、そう思ってたとき
華奢なあいつの身体に包み込まれ、俺はアスファルトへと叩きつけられた。
でもその後に走った、鈍い音にもの凄い衝撃。
さっきまでカンカン照りだった太陽は俺らの影をアスファルトへ写していたはずなのに、
一瞬にして真っ黒い影へと姿を変えた。
｢な、永井？｣
小さいその手で俺の腰に手を回していて
俺の後ろからそうしてる永井の顔は見えない。
でも、何かがおかしいんや
｢なぁ、永井って｣
声まで緊張が伝わってるのか、震えてしまう。
永井の方を向こうとしても、何かが邪魔をして思うように動けない。
先｢おいっ、どうした？！大丈夫か？！｣
先生の声と同時に、落ちてきたそれをどかしてもらう。
そしてやっと見れた、愛しいあいつは
青白い顔に頭から大量の血を流して、固く目を瞑っていた。
｢永井？！おい、しっかりしてや！なぁ、お願いやから目ぇ覚ませって！！｣
どれだけ体を揺さぶっても、固く瞑られた目が開くことはない。
先｢誰か、救急車呼べっ！
永井、もう少しだから頑張ろうな｣
あぁ、俺のせいや。
俺から永井の傷つくことを言って、しまいには俺を守ってこんな目にまで遭わせて。
ほんまに最低やな、好きな女の1人も守れんで傷つけるなんて。
岸｢春ちゃん？！｣
芽生｢はっ？！なによ、どうしたのよ！はやく起きてよ！！｣
神｢芽生、落ち着けって｣
平｢おい、廉！
これどういうことだよっ！｣
岩｢紫耀、落ち着いて｣
海｢春ちゃんっ｣
海人なんか、顔をぐちゃぐちゃにして泣いとる。
｢ほんまにごめんな、俺なんかのせいで｣
胸に込み上げるものは、姿を変えて涙として流れ落ち自分の意思でソレを止めることはできなかった。
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ひめ(プロフ) - 永瀬紬妃さん» 応援してくださったおかげで頑張ることが出来ました！ありがとうございました！ (2019年6月10日 16時) (
レス) id: 5b0df6140c (このIDを非表示/違反報告)
ひめ(プロフ) - 高橋紬希さん» 長い話でしたが、お付き合い下さりありがとうございました！応援して下さり、ほんとに嬉しかったです！ (2019年6月10日 16時) (レス) id: 5b0df6140c (このIDを非表示/違反報告)
ひめ(プロフ) - スープさん» 完結するのに時間がかかりましたが、お付き合い下さりありがとうございました！ (2019年6月10日 16時) (レス) id: 5b0df6140c (このIDを非表示/違反報告)
ひめ(プロフ) - いずみさん» ありがとうございます！ようやく完結出来ました！応援して下さり、ありがとうございました！！ (2019年6月10日 16時) (レス) id: 5b0df6140c (このIDを非表示/違反報告)
ひめ(プロフ) - amaneさん» ようやく完結出来ました！とても長い話でしたが、お付き合い下さりありがとうございました！！ (2019年6月10日 16時) (レス) id: 5b0df6140c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひめ
| 作成日時：2019年4月24日 4時
