147 ページ47
美｢春ちゃん、少しいい？｣
借り物競争が終わって、テントでくつろいでいた頃。
永瀬にくじの内容は何だったのか、そう問いつめていた時だった。
美｢みんな〜、ちょっと借りてくね｣
そう言って引っ張られた腕は、さっきの永瀬と同じ無理矢理なのに
どうしてこうも違うんだろう。
岩｢待って！
どこに連れていこうとしてるの？｣
平｢その手を離せ｣
美｢あら？みんなに言っちゃったの？
みんなと一緒にいるのを選んだのは｢みんな！！どうしたの？なんでそんなにムキになってるの？｣
6人には聞こえないように
私の耳元でそう囁く美姫さんの言葉を遮る。
｢美姫さん、話ってなんですか？
ほら、早く行きましょうよ！｣
引っ張られた腕を解かれた場所は校舎で。
体育祭で全校生徒が校庭にいる今、校舎にいるのは私たち2人だけ。
美｢こーんな絶好なチャンスないわ｣
ねぇ、あなたは何が狙いなの？
私の少し前に立つ、背中を向けた美姫さんの表情はどう頑張っても読めなくて。
美｢あんたさ、あと何の種目に出るの？｣
｢あとはリレーです｣
美｢みんなに迷惑、かけたくないわよね？｣
｢そんなの当たり前じゃないですかっ！！｣
背を向けてる美姫さんを振り向かせようと、美姫さんの方へ一直線に進む。
私の気配に気づいたのか、素早く振り返ると不気味な笑みを浮かべた美姫さん。
そんな美姫さんの顔しか見てなかったから
だから
気づかなかったんだ。
私の進む方向に、少しだけ足を出していたことに。
｢ったぁ！！！！｣
その足に気づかず、見事に引っかかった私は足をくじいてしまった。
｢何するんですかっ？！｣
美｢あんたさ、廉が引いたくじの内容知ってる？｣
｢知りませんけど｣
ジンジンと痛む足首を擦りながらそう答えると、美姫さんから衝撃的な言葉が発されたんだ。
美｢くじの内容ね、" 大嫌いな人 " だったよ｣
△
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 534人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひめ(プロフ) - kaito040313さん» こんばんわ！そんなふうに言っていただけるなんて嬉しいです！！海人くんメインの小説のリクエストがあり、作ったのでよければ見てくださいね！わざわざコメントしていただき、ありがとうございました。 (2019年5月7日 23時) (
レス) id: 2d054dfc9e (このIDを非表示/違反報告)
kaito040313(プロフ) - はじめまして！いつも楽しく読ませていただいてます！廉くんだけじゃなくていろんな人との話にしてくれて個人的に海人担なのでとても嬉しいです！！君を待ってる読ませていただきます！これからも楽しみにしてます!! (2019年5月4日 19時) (レス) id: 2bb511315b (このIDを非表示/違反報告)
himeka0710(プロフ) - そうすさん» ご指摘ありがとうございます。訂正させていただきます！ (2019年4月1日 7時) (レス) id: 2d054dfc9e (このIDを非表示/違反報告)
himeka0710(プロフ) - ぴょん吉さん» そんなふうに言っていただけて凄く嬉しいです！！廉くんとの展開、楽しみにしててくださいね！笑(まだ、、廉くんとどうなるか分かりませんが、、笑) (2019年4月1日 7時) (レス) id: 2d054dfc9e (このIDを非表示/違反報告)
そうす - 124話目「最近ボディタッチ多すぎんるですけど！」って所''多すぎるんですけど''ですよね…？*** (2019年4月1日 1時) (レス) id: fc31c04000 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひめ
| 作成日時：2019年3月10日 20時
