Queen＆Princess 2

息抜き ページ48

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side 紫耀









S今日、正門まで迎えいくから






昼で仕事が終わった俺に、今日は1日学校のさく。



スマホの持ち込みはOKでも、学校内で使用するのは禁止されてるから

昼に送った俺のメールは、既読がつくはずもなくて








純粋にさくはすごいと思う。




さくが通うのは、世でいう " 進学校 " だから



収録とか、撮影とか、レッスンとか、ボイトレとか




俺らはそれだけで済むものが


さくは学校のテストが入ったり、授業を受けなきゃいけなかったりする。









もう少しで中間テストだから


最近では楽屋でも分厚い本とにらめっこしてて








「さく、少し休憩しない？」


『まだ大丈夫！ありがとう、紫耀』






この前問題見たけど、高校生が解けるレベルの問題じゃない。


じゃあ何だって言われればそれは分からないけど




そんな問題に頭を悩ませながら真剣に解いてた。









その横顔を見てればすぐ分かる。



うっすらと残るクマから、寝る間も惜しんで勉強してることも


体の線が細くなってることから、飯もろくに食べれてないことも







『大丈夫』



そう言って笑ってても、しんどいことくらい分かる


ってか、さくの『大丈夫』は あてになんないし笑









何一つJKらしいことなんて出来ないさくを、少しでも楽しませてあげたくて。


勉強を忘れて、少しでも楽になってほしくて。






俺は今ここにいるって感じ笑


今日はさくもオフだから好きなとこ連れてってやりたいって








チャイムがなって少したったとき



この後どこに行くか、なんて楽しそうな会話の横で


マスクをつけて、明らかに顔が死んでるさくが学校から出てきて。








「さく！！さく〜！！」


『し、紫耀？！』




車の窓を開けて、名前を小さな声で呼べば


びっくりしながらもこっちへと向かってくる。







『どうしてここに？』




ちょっと頑張りすぎだから、これから俺と息抜きしよう。









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