Queen＆Princess 2

Wゆうた ページ47

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side 雨宮








9月3日から始まった DREAM BOYSも、早いもので終盤に差し掛かってきて。






紫耀「じん、そろそろ撮影だけど行ける？」


勇太「余裕だよ、行く」


廉「優太･･･、優太！起きてや！撮影行くで〜」


優太「さっせ！はい。」


廉「何言うてんねん笑」


海人「寝ぼけてるね笑」






最近の撮影は、どこか元気がなくてしんどそうで。


賑やかだった楽屋も、2人が少しでも休めるようにと静かなことが多くなった。







前よりもシャープになってしまった岸くんに、

酷いクマに、用意してくれた弁当すら喉を通らないじんくん。








このままだと2人が倒れちゃいそうな気がして。


私は何もしてあげられないのに、不安だけが募ってく。







海人「さくちゃん！」


「わっ、かいちゃん！！」


海人「さくちゃんは笑ってるだけでいいの、！

しんどくてもさくちゃん見てるだけで、俺らも笑顔になれるから」






意味がわからなかった


私が笑ってたところで2人の疲れを癒すことも、楽にさせてあげられることもできないから。







「どういう意味「ほらっ！さくちゃん行こっ！」



強引にスタジオに連れてかれて、撮影が始まったけど

当然、さっきのことが引っかかってちゃんと笑えなくて







「さくちゃ〜ん、もう少し笑える？」

『はいっ、ごめんなさい』




笑わなきゃ、そう思うのに。

早くゆっくりさせてあげたいのに。



そう思ってた時だった。








優太「さく〜？こちょこちょビーム！！」

『わっ！！！岸くんやめてっ！！』

勇太「さく可哀想」



そんな言葉に、スタジオからは笑顔が溢れて







優太「余計なこと考えなくていい

さくが笑ってくれるだけで俺ら元気になれっから」


勇太「岸くんたまにはいいこと言うじゃん」


優太「いつもだから！」


海人「さくちゃん！かいの言った通りでしょ？」





隣にいたじんくんは、私の肩を優しく叩いてそんなことを言ってくれて


岸くんも不器用なりに私が笑いそうなことを探してくれたんだよね。






ありがとう＿＿＿＿＿＿＿＿。









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