Queen＆Princess 2

じんくん ページ41

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side 勇太







『じんくん！

今日はトイレに行かないでっ！着替えする時も目つぶってるから3秒で着替えて』


「さく〜、どした？」





今日は雑誌撮影日で、最近はなかなか会えなかったメンバーが全員揃う日なのに


そんなメンバーになんか目もくれず、俺に抱きついてくるさく。









優太「神宮寺、まじでそれはない！ずりーぞ！」


海人「さくちゃん、甘えたなの珍しいね」


紫耀「いつもは俺のポジションなのにっ、、」


廉「さく〜、じん困ってんねから俺においでや」


『うるさいっ！じんくんがいいのっ！』







メンバーが何を言っても、細い腕がほどけることなんかなくて


俺の胸に顔を埋めてるさくの表情なんて読み取れるはずもない。









「さく〜？

どした？何かあった？」





末っ子のくせに弱音を吐かなければ、人に頼ることもない。

だからこうやって甘えるところを見る場面なんてなくて








紫耀「じん！静かにして」




小声でそう言った紫耀を見れば、携帯を見ろってジェスチャーを送ってきて


さくが俺に抱きついてることもあり、不自由な手を動かしてやっとのことで携帯をとれば









Sじん、さくが甘えてくる時は優しくギューして頭撫でてあげて


S多分もう寝るから!






さっきまで暗かった画面には、そう表示されていた。








早速言われたとおりに頭を撫でて、優しくぎゅっとすれば


俺に回していた腕の力は抜け、力が抜けたさくの身体を強く抱きしめる。







紫耀「甘えてる時はこうしてあげんのが1番だから

なれないことを頑張ってるからさ、受け止めてやってよ国民的彼氏？」


「今に至っては国民的彼氏の称号、紫耀に譲るよ笑」


紫耀「ふはっ、今だけかよ笑」






いつもは紫耀の役目だけど

今日は紫耀じゃなくて俺のとこに来てくれたさく。



これからは俺も頼って？

もっと国民的彼氏として腕磨いとくから笑









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