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昔話(紫耀編) ページ19





side 紫耀









海人「さくちゃん遅くない?」

優太「腹痛てぇのかな?」

勇太「どっかで倒れてるとかないよね?」




そんな心配をよそに、雨宮が帰ってくる気配は全くなくて








「平野と雨宮以外は後があるから準備しろよ」



コンコン、そんな弾んだ音に期待すれば入ってきたのはマネージャーさんで

って、なんで俺が期待してんだよ








海人「ねぇ、しょお

さくちゃんのこと・・・や、やっぱなんでもないや」



雨宮が心配、その想いが痛いほどに伝わってくる。


何がそんなに気になんだよ

何にそんな惹きつけられてんだよ




そんなことを思ってはいるけど、雨宮が気になってんのは俺も一緒で

ぐちゃぐちゃな頭を整理し終わる頃にはもう、楽屋に誰も残ってなかった。






『平野さん、まだいらしたんですね』

「・・・お、おう」




やっと帰ってきた雨宮の姿は、ボロボロで

目は真っ赤で弱々しく笑う姿に、後ろに隠してる左手



海人、ええよ

俺優しいから頼まれてやる。







「まだいたら悪い?」

『そんなんじゃないですよ
いつもはすぐ帰られるので驚いただけです』

「聞きたいことあるから残ってたの」

『え?』



ごめん俺なりに考えたんだけど、アホな俺にはこの方法しか思いつかなかったから







「ファンレター、いつもああなの?」

『・・・ああって?』

「嫌な言葉たくさん書かれんの?カッターの刃が入ってることは頻繁にあんの?」

『なんで、?』

「端で読んでるつもりだろうけど、俺の場所から全部丸見え」

『そうですか』



ほらまた。

唇噛み締めて、ギュッって手を握りしめて







「我慢しなくてええから

思ってること全部吐け、雨宮」




ボロボロなその姿を見続けるなんてこと、俺にはできなくて

気づいたら俺は、雨宮の手を引いて小さな身体を抱きしめてた。







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ひめ(プロフ) - miku_O_dayさん» こんばんは!廉くんとのデートをQueen&Princess4で書かせて頂きました!!遅くなってしまい、申し訳ありません(汗) もしよかった見てくださいね☆これからも応援よろしくお願いします!! (2019年12月2日 18時) (レス) id: 2ffb972cd7 (このIDを非表示/違反報告)
ひめ(プロフ) - ひめさん» リクエストありがとうございました!!移行先の方で書かせて頂いているので、よかったらチェックしてみてください☆またリクエストお待ちしております!! (2019年10月6日 13時) (レス) id: 2ffb972cd7 (このIDを非表示/違反報告)
ひめ(プロフ) - Konaさん» わざわざありがとうございます(*´罒`*)なんか中途半端に終わりましたが、また続きを書く予定なのでよかった見てください! (2019年9月28日 12時) (レス) id: 2ffb972cd7 (このIDを非表示/違反報告)
Kona(プロフ) - ありがとうございます!とても面白かったです^ ^ (2019年9月28日 10時) (レス) id: 3ccb0cad1c (このIDを非表示/違反報告)
ひめ(プロフ) - Konaさん» コメントありがとうございました!移行先の3の方で、書かせて頂きました☆*°あんな感じでよかったでしょうか、、?移行先でも応援よろしくお願いします!! (2019年9月28日 10時) (レス) id: 2ffb972cd7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひめ | 作成日時:2019年8月3日 4時

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