私なんて居なくなればいいのに。[H S J]8

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スペードside





いきなり現れた女に俺達は思わず身構えた。





声の発するほうを見ればつい数十分前まで話していた女。





そのはずなのに、何故か別人のような感覚に陥るのはきっとハートも同じだろう。





ス｢...これが、薬の効果...｣





人格さえ変えてしまう恐ろしさと、ジョーカーの女への執着心に眉を顰める。









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ジョ｢A、この者達に見覚えは?｣





あ｢!!...私の、私の両親を殺した世界で1番憎い相手と、その仲間。主様、ご許可を。｣






ジョーカーが提示した3枚の写真を見た途端顔を憎しみに歪めて殺気を漂わせる。






写真(それ)に写っているのは、蝉とレッドベリーと蒼太や騎士、来の姿。






レッドベリー...あぁ、何処かで見た事があると覚えば山田涼介、だったか。





女の仲間だと思うが、テレビでは随分嫌っていたはずだった気がするのだが。









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まぁいいそれにしても...









ス｢恩人と友人を殺したい程憎い相手にすり替えるたァ...ジョーカーも人が悪い。｣






ハ｢可哀想だけどボスが気に入っちゃったんだ。しょうがないね。｣





目の前で跪く女の瞳はジョーカーに負けず劣らずゾッとする程何も映していなかった。





まるで死人のように生気がない人形のよう。

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