私なんて居なくなればいいのに。[H S J]6

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涼介side




薮「失礼します。!…A…」




馬鹿でかい病室に入るなり、薮君がAを見て険しい顔をしていた。




來さんから聞くに手術は無事成功したのだが、何故かAは目を覚まさないのだそうだ。




この一週間、薮君達は仕事、俺は政府に掛け合っていて様子を見に来てやれなかった。



…まぁ、そのおかげで組織に入れたのだが。それはまた別の機会に話すよ。





俺はAをもっと近くで見ようと、足を踏み出してﾍﾞｯﾄﾞに寄ろうとした




涼「!…退いてください、









＿＿＿＿左龍さん。」




…が、それは左龍さんによってはばまれた。




左龍さんは俺の前に立ち、通すまいと俺を睨み付けた。




よく見てみれば本当に俺に似てる。まるで鏡を見ているようだ。




…だが、その瞳に光はなく、まとっているｵｰﾗは冷たく、鋭いものだった。




蝉「お前らは勝手すぎんだよ。Aを裏切って散々傷つけといて、無実だと分かった瞬間仲間面か?」




涼「ｯ…ちがっ…」




蝉「何が違う?会って間もない女を信じ、大切な仲間を傷つけた。いくら違うとAが言い張っても、お前ら相手にしなかったんだろ?」




違う、そうじゃない、そういいたがったが俺は口を開いたり閉じたりするだけだった。




…だって、それが事実なんだから。なにも違わない。左龍さんの言っていることは本当だ。




俺らは…Aの優しさにつけ込んだんだ。

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