私なんて居なくなればいいのに。[H S J]6

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蝉side




蝉｢ここ…か。｣




雀｢えぇ、そうみたいね。｣




廃墟の近くまで来て俺達は物陰に身を隠した。




壁越しに覗いてみると、Aがいるであろう廃墟の周りには多くの男達がいる。




恐らく政府が近づけさせないように手を回したのであろう。




…それに、男達はﾜﾀﾜﾀして動揺が隠せていない。




ﾊﾞﾀﾊﾞﾀと男が廃墟に入っていくのを見る限り、Aが優勢なのが目に見えている。




來｢よっしゃ、行くぞお前ら!｣




幹部｢｢｢｢はっ!!｣｣｣｣




ﾋﾞｼｯと敬礼をして豹達は來のあとに続いた。




(何仕切ってんだよ…)




どうやらそう思ったのは俺だけじゃないようで青眼がｸｽｯと笑っていた。




俺は肩を竦めてから突っ走っていった奴らを追いかけた。




｢なっ…來様ｯ青眼様ｧｯ!?な、何故ここに!?｣




｢左龍様に、赤眼様!!｣




｢豹達や雀様、鰐様に蛇様までいらっしゃるぞ!!!｣




俺達が勢ぞろいすると、男達はさっきよりも慌てだした。




ざっと3.40人くらい居るだろう。




…まぁ手強い奴は10何人しか居ねぇけどな。




豹｢ここは俺達に任せて下さい!!｣




雀｢來様と青眼様と左龍は右龍をお願いします!!｣




俺たちを庇うようにして目の前に立った幹部達に礼を伝えてから俺は地面を蹴った。




行く先にいる奴らは容赦なく投げ飛ばし、俺は足を速めた。

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