私なんて居なくなればいいのに。[H S J]6

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あなたside




あ｢…涼介、これでも本当に裏に入るの？皆と別れて。｣




涼｢っ…｣




伊｢…山田、A?裏ってどういう事?｣




いつもﾍﾗﾍﾗしてる伊野ちゃんが、えらく真面目な表情で私の瞳をしっかりと見つめた。




…きっと、伊野ちゃんや皆に言ったら皆まで巻き込むことになる。




そんな事になったら、皆のﾌｧﾝを笑顔にするという使命が果たせなくなる。




彼らにはすべきことがあるんだから。




あ｢ごめん、詳しい事は話せない。みんなを…危険な目に合わせたくない…!!｣




薮｢A…｣




薮くんは納得いかなそうに眉をひそめている。




詳しく話さずに、涼介を連れていくなんて納得がいかないのは分かってる。




でも…皆を守るには、支えるには、この方法が最適だと思う。




下手に動いて、政府がまたｼﾞｬﾆ-ｽﾞ事務所に圧がかかったりしたら嵐さん達にも迷惑がかかる。




嵐さんや皆には、黒い闇なんて知らずに笑顔でいてほしい。




涼｢…A。俺、決めたよ。裏でAと一緒に皆を支える。｣




あ｢ごめん…ごめん、涼介。ありがとう。｣




しっかりとした決意した表情で私に力強く頷いてくれた。




涼｢Aはすぐ1人で抱え込むからな。俺がいねーと自己犠牲に走るだろ?｣




あ｢涼介…ありがとうっ!!｣




伊｢ちぇっ、山田だけずっりぃー!!｣




大｢A泣かせたりしたら許さねぇかんな!?｣




伊野ちゃんが涼介の頭をｶﾞｼｶﾞｼと撫で、ﾋﾞｼｯと大ちゃんが涼介に指さした。




涼｢ったりめーだろ。俺がAを泣かせるはずがねぇ。｣





そう言った涼介の横顔は今まで見てきた中で一番輝いて、かっこよく見えた。

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