私なんて居なくなればいいのに。[H S J]6

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あなたside




右「主、社長からお電話がかかってきております。お出になりますか?」




あ「!…あ、うん。ちょっと失礼します。…涼介、着いてきて。」




蒼「…早く帰ってくるんだよ」




名残惜しそうに私に笑いかけてくる蒼太に、頑張るよ、てだけ伝えておいた。




一礼して部屋から出ていき、涼介は慌てて後ろから小走りで近づいてきた。




あ「…はい、もしもし。」




『A!!どうしようっ…涼介が…涼介がぁ…っ…』




右龍に繋げるよう頼むと、泣きそうな震えた声の電話の向こう相手の声が聞こえてきた。



…侑李、か。ｼﾞｬﾆｰさんのｹｰﾀｲを借りたんだね。




本名出しちゃ不味いんだけどなぁ…まぁ、ﾃﾝﾊﾟｯ照るからしょうがないか。




あ「大丈夫だから落ち着いて。今から向かうから、社長室で待機してて。」




右龍を切り、私は横を歩いている涼介を見た。




涼介は、私の視線に気づいて不思議そうに首をかしげた。




…あぁ、涼介を助けることができて本当に良かった。




あ「早く行こ。あのままじゃ侑李、かわいそう。」




涼「だな。知念のあんな弱々しい声久々に聞いたしな。」




2人で顔を見合わせて、へらって笑い合った。




…よかった。また笑い合うことができた。




私は涼介の手をとって、小走りで出口へと向かった。









…ｱｯ事務所までどうやっていけば良いのだろうか。

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