私なんて居なくなればいいのに。[H S J]6

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雀side





蒼「表に出なよ。來が負けたらAは僕の組織に入れるからね。」





來「は?何が楽しくてAより野郎と一緒に居なきゃいけねぇんだよ。」





蝉「…良いからてめぇらはAから離れろっつってんだよ。」





ﾊﾞﾁﾊﾞﾁと火花を散らすなか、左龍もA争奪戦に名乗りを上げた。





來様は相変わらずAを後ろから羽交い締めにし、青眼様は前から彼女を引き寄せている。





それを殺気だだ漏れで睨み付ける左龍…いつ乱闘が起きてもおかしくない状態にある。





Aは2人の腕の中で顔を赤くしながら、ため息をついている。





雀「ねぇ蛇。私、そろそろ我慢できなくなってきた。」





蛇「ん?…あぁ、そうね。私初めてよ、來様と蒼太様に怒りを覚えたのは。」





赤眼と言い合っている蛇の袖を引っ張り、Aを見ながら話しかけた。





言い合っている間もAの事を気にかけているのがﾊﾞﾚﾊﾞﾚで、蛇はいつになく真剣な表情を見せている。





…A、あなたはこんな短時間で私達を虜にしてしまったようね。





雀「んじゃ、行きましょうか。」





蛇「えぇ。手加減は必要ないわよね。」





鰐・豹「「よし、俺も加勢する。」」





私が声をかけると、なんと幹部勢揃い。





どうやら、可愛い妹分は兄貴分達の特別な存在にもなったようね。





…ﾗｲﾊﾞﾙが多いのは、逆に燃えてくるわね。





雀「…A?こっちにおいで。」





あ「雀!!…ん、むぅ…で、出れない。」




身をよじらせても、さすがは來様と青眼様。言い合っているけれど力は衰えていない様子。




まぁ、もちろん離していただきますけどね。

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