憧れと現実は別世界【名探偵ｺﾅﾝ2】

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あなたside




あ「…あ。ねぇベルモット達はさ、私にずっとここにいてほしい?」




ベ「まぁ…ｷﾃｨは強いし頭も回るから組織としては大歓迎よ。…それに私も妹ができたみたいで嬉しいわ」




ベルモットの妹とか贅沢すぎる!!




…じゃなくて!!




あ「なら、勝負しない?…まぁ、取り引きみたいなものかな。」




ベ「勝負…?なら、ちょっとジンとウォッカを呼んでくるわね。」




了解、と伝えて私は壁に寄りかかった。




ふとﾎﾟｹｯﾄに手を突っ込むと、固い何かが指先にぶつかった。




何かと思い取り出すと、それは我が愛しのｽﾏﾎ。




…ジン、没収してなかったんだ。抜けてるというかなんというか…




私は電源ﾎﾞﾀﾝを押して、コナン君にﾒｰﾙを送ろうと画面を切り替えた。




ジ「…何してんだァ?」




あ「!…ﾁｯ、ﾀｲﾐﾝｸﾞの悪い奴。」




いや、ﾀｲﾐﾝｸﾞを見計らって出てきたのか?




まぁ、何にせよ私はこのﾆﾔﾆﾔ馬鹿にしてくる顔を一発ぶん殴らせていただきたい。




ジ「仲間に助けを求めるみてぇな情けねぇ真似はしねぇよなァ?」




あ「ったりめーだろ。」




…はぁ、こうやってﾑｷになって言い返すのも相手の思うﾂﾎﾞなんだろうなぁ。




ほら、証拠にさっきよりも黒い笑顔で笑ってやがる。




ベ「ジン、Aをからかうのはやめてあげて。Aもそんな簡単に挑発に乗らない方がいいわよ。」




あ「うっ…肝に命じておきます。」




ジ「ﾁｯ…」




つまらなそうに舌打ちをするジンにﾍﾞｰと舌を出した。




軽く叩かれそうになったが、そんなもん余裕で避けてやった。




もちろん、ﾄﾞﾔ顔のおまけ付きで。

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