愛され少女は色鮮やかな世界で無双する2【H×H】

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イルミside






だが、その針が届く前に男達は地に伏せていた。






地に転がる肉塊を見るAの瞳はまるでゴミでも見るように冷たく何も映していなかった。






その手際の良さを物語るようにAには一切血がついていなかった。






たった一度、瞬きをしただけだった。






その恐ろしく早いスピードに脳が戦慄した。






一瞬遅くついた俺の針をAは受け止め、俺に視線を向けた。






俺の姿を捉えるや否やAはにこりと微笑んだ。






あ｢...イルミ。時間通りだね。あ、片付ける物が二つ増えちゃった。｣






淡々と言ってのけたAは、いつも通りの筈なのに何処か恐ろしかったのを今でも覚えている。






あ｢どうしたの、イルミ？｣






イ｢何でもない。綺麗だよA。｣






あ｢なっ...！？お前はすぐ...っあぁもう...｣






頬をするりと撫でながら言えばAはすぐに顔を赤らめる。






Aは動揺したりテンパったりすると年相応の表情を見せる。






イ｢...昔のAも良いけど、俺は今のAの方が好きだよ。｣






あ｢！...っ、ほんっと、そういうところだぞイルミ。｣






顔を隠すように手で覆っているが、耳が赤いのがバレバレだ。






そういう間抜けなところも可愛いけどね。






こればっかりは大事なキルア(弟)でも譲れないよ。






Aは必ず俺のものにする。

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