愛され少女は色鮮やかな世界で無双する【H×H】 (ページ36)

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あなたside

あ｢...おかしい、私絶対に入れたとこと違うとこ引いたのに...｣

ヒ｢くっくっく、奇術師に不可能はないんだよ♥｣

ニヤニヤと私の様子を見て愉しそうに口角を上げているヒソカを軽く睨みつける。

イルミはと言うと、よしよし、なんて言いながら私の頭を撫でている。

イ｢馬鹿で抜けてる所も可愛いよ。｣

あ｢フォローになってないからそれ。ありがとう。｣

私は諦めてひとつため息をついてから、カードを投げ出す。

一枚なくなったからもはやゲームにならないのだ。

決して、負けるからとかそんなんじゃない。

ヒ｢もう...♥そういや、A。さっきの“最初は”ってどういう意味だい？♦｣

手に持つトランプを霧のように消してから、私に答えを促してくる。

私は机に置いてあるココアを一口飲んでから、小さくため息をついた。

あ｢スルーしてくれて良かったのに。...あーはいはい、話しますよ。｣

二人の無言の圧力に私は両手を上げて肩を竦める。

あ｢最初はつまらなかったら帰ろうかと思ってたんだよ。｣